輩先生と純情びっち【鬼滅の刃】

（39）夏休み ページ40

「校長話長すぎ」


「なんも聞いてねぇ奴が言うな」







既視感あるよねこの光景。


いつものごとく美術室から体育館を眺める。

集会とかそういうの大嫌いだもん。







「えっ、冨岡先生スーツ着てるじゃん。なんで？」


「このあと不死川と冨岡研修あるからって、不死川が無理やり着せてた」


「トミセンめっちゃ窮屈そうな顔してるねうける」






不死川先生絶対キツめにネクタイ締めたんだろうな。

自分はボタン開けて超開放的なのにね。


可哀想なトミセン。







「先生って夏休みもココいるの？」


「毎日ではねぇけど平日は大概ここか職員室」


「よっしゃ逃げ場確保」







ほぼ100％数学補講引っかかってるんだよね！


てか受験する組はみんな夏休みもほとんど毎日授業らしい。



私はそんなにハイスペック組には入れないので少人数クラスでひとり悲しく補講受けます。ぴえん。







「来るのは構わねぇが俺まで不死川に怒られんのはごめんだ」


「あーそれなら大丈夫。おはぎいっぱい買っといた」


「むしろ怖ぇわ」







＊＊＊







「夏休みだからってダラけるんじゃねェぞお前ら。

受験する奴はちゃんと勉強して就職希望の奴は渡した資料見て自分で調べとけェ。」






私どっちにも当てはまってないじゃんラッキー。


いや就職希望だけど進路未定で提出してるから私の夏休みは完全フリー！






「各教科から補講の連絡来てるから引っかかった奴は確認しとけ。

行かなかったらどうなるか分かってるよなァ」








「なァ？綾瀬」と言わんばかりの視線。

まじでその視線で人殺せるよ。



承知しております！の意味を込めて首を縦にブンブン振っておいた。







「しのぶは大学行くんだもんね、忙しくなっちゃう」


「そんな毎日勉強漬けじゃないので、連絡してくれたらいつでも遊びますよ」


「え！ほんと？わー…うっ」







わーい！が言えなかったよ。


不死川とかいう男に襟掴まれたせいでね！！！！







「俺がてめぇの遊び相手になってやらァ」







だから胡蝶を振り回しすぎんなよ。ってことですね。

分かってますよさすがに！



友達の受験は心から応援したいもんね！

自分が大学行けないから尚更！







「ディズニーでも連れて行ってくれる？」


「キメツ学園という最高のテーマパークで数学というくそ楽しいアトラクションだァ」


「くそ寒い」







殴られた！痛い！

先生さっきの発言若干キャラ崩壊！

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