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アカネ「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・」
疲れて、足にうまく力が入らなくなってきた・・・頭がクラクラする・・・・・・。息もできないし何処まで山に登ればいいわけ・・・・・・?
冬島「・・・・・・・・・」
アカネ「・・・?」
冬島「ここから、山の麓の家まで下りてくること。夜明けまで待たない」
アカネ「え・・・っ」
そう言って冬島さんは霧の中突如消えていった・・・・・・それだけ?ただ山を下りてさっき辿り着いた家に戻るだけだよね?あっそっか!この濃い霧で私が迷うと思ってるんだ!だから冬島さんは、私をこの山奥まで連れてきて・・・・・・!夜が明ける前に戻ればいいんだな!
アカネ「・・・・・・よし!」
私は不敵な顔を浮かべた。早速一歩踏み出すと何かに躓いたような気がした。
アカネ「・・・?」
ヒュルヒュル...!
アカネ「!?石が飛んでっ・・・・・・」
ザザザザ...
アカネ「きゃああああッ!」
遠くで鴉が飛んでいった。瞬間何が起きたのかわからず唖然していた。
アカネ「・・・!落とし穴!?」
上を見上げながら飛んでいった鴉を見てぼーっとしてたら落とし穴にはまった。
アカネ(なるほど!仕掛けが・・・・・・ッあるわけだ!そういうことか!!)
落とし穴を抜け出したら手元にトラップのワイヤーみたいなものを掴んでしまった。
アカネ「あっしまった!また・・・・・・!」
トラップのスイッチが入った途端後ろから木の丸太が飛んできた。
アカネ「!?」
飛んできた木の丸太がこっちにぶつかってきた。
アカネ「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・」
な、何でこんなに罠ばっかりあるの・・・・・・!?まずいまずいまずい!この調子で罠にかかっていたら、朝までに山を下れないぞ!それにこの山!この山は__
アカネ「ハッ・・・・・・ハッ・・・・・・!」
空気がかなり薄い・・・・・・!だからこんなに息が苦しくて、くらくらするんだ・・・・・・!
あまりの息苦しさで気絶しそうになった私はなんとしてでも夜明けまでに山を下りようとした。
アカネ「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
戻れるだろうか。失神するかも・・・・・・息が苦しすぎて咳が何度もゴホッゴホッと咽てしまう。ダメだ・・・ッ!息が苦しすぎて咽てしまう!!いや・・・・・・戻るんだ!呼吸を整えて集中するんだ!
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作者名:ミミ、みあ@、黒魔霊歌 x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2020年8月7日 0時