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そこからの記憶は__あまりない。死ぬつもりだったのは覚えている__ただ気づいた時には朝になっていた。日光に晒され炭のようにボロボロと剥がれ消えていく鬼のうなじには私が振り下ろした包丁が深々と刺さっていた。黒い
アカネ「お父さん・・・お母さん・・・・・・私だけ独りで生きていくなんて無理だよ・・・・・・・」
悪夢のようなあの日から私は屍のように生きていた。心底死にたいと思った。こんな地獄、死んでやろうと何度も何度も・・・・・・この空腹で死ねる!と思った。やっと楽になれる、お父さんとお母さんに会える!でもなぜか私の足は家を出て近くの川へ向かっていた。そこで私はたまたま通りかかった男性と出会った。
冬島「子供・・・?」
アカネ「!?誰・・・?」
冬島「君!!お父さんとお母さんはどうしたんだっ!?一体何があったんだっ!!?」
アカネ「・・・・・・死んだの。2人共、鬼に殺された・・・・・・」
冬島「っ!!?・・・・・・・・・そうか・・・・・・!?」
男性は私の拙い話を聞き終えた後、優しく抱きしめて頭を撫でた。
冬島「辛かったな・・・・・・!よく頑張った、もう大丈夫だ」
アカネ「・・・・・・あ・・・・・・あああぁああああぁああああああああーーーーーッッ!!!」
その瞬間なぜか涙が止まらなかった。男性の腕の中で泣き叫んでいた。そして思い出した。私は、生きたかったんだって。男性は私が落ち着くまで背中を擦ってくれた。
冬島「・・・・・・落ち着いたかい?」
アカネ「う、うん・・・・・・」
冬島「そういえば君の名前は何て言うんだい?」
アカネ「・・・・・・
冬島「私は冬島
君はアカネと言うのか・・・・・・とても可愛らしくて素敵な名前だね」
アカネ「!?( *0□0* )」
急に褒められて全身が熱くなった・・・・・・冬島さんは私の家は何処なのか聞かれた。
冬島「よければ、君の家を案内してくれるかな・・・?」
アカネ「え・・・・・・?」
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冬島劉士cv,武内俊輔
心優しい先生で孤児になったアカネを引き取ってくれた命の恩人。
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作者名:ミミ、みあ@、黒魔霊歌 x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2020年8月7日 0時