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もうすでに夜になった。満月が昇り、周りは闇に包まれている。
アカネ「だいぶ暗くなってきたか・・・・・・」
夜は鬼が活動する時間・・・・・・って事は例の人攫い鬼が何処かに出る可能性も高い!!
アカネ「・・・・・・まずは焦らずに集中だな」
私は真剣な面持ちで神経を集中させる。
アカネ「!!」
第六感の直感を感じた方向に向かって走り出した。
アカネ「いる・・・・・・!この近くに鬼がいる!!」
近くの家の屋根の上に跳び上がってそのまま走り出した。
アカネ「間違いない!男に人を攫う鬼が現れたんだ!」
鬼が現れた場所に向かって全力疾走で走った。
アカネ「ここだな」
私はある地点まで行くと示し合わせていたかのように止まって屋根の上から飛び下りて刀を抜く。
アカネ「鬼の姿が見えない・・・・・・!姿を隠してる!」
攻撃の大勢を整えながら集中しようと目をゆっくりと閉じて直感を感じ取った。
アカネ「それも"血鬼術"によるものなのか・・・・・・かなり厄介そうだ」
集中して第六感の直感を読みとったら地面の方に何かが黒い気配を感じた。
アカネ「この辺が一番感じる!」
地面を刀で指して刀を構えた。
アカネ「せえのっ!!」
大きな掛け声と共に一斉に地面に刀を突き刺した。
醜鬼「ギャッ!!」
アカネ「!」
悲鳴が聞こえたのは地面の下だった。
アカネ「まさか・・・・・・地下に潜ってたの!?」
次の瞬間、地面がブワッと泥のように湧き上がった。
アカネ「?」
地面の下から着物の布が浮かんできた。
アカネ「着物?しかも男のもの!?」
続いて浮かんできたのは20代くらいの若い男性だった。
アカネ「若い男!ってことはもしや・・・・・・!」
それを見た私はその男性を抱きかかえたまま素早く後ろに跳んだら、ビリッと手が見えた。
アカネ「やっぱり、例の人攫い鬼・・・・・・!」
恐らく鬼のものである手が掴んでいた部分の着物が裂ける。
アカネ「ん?」
地面の下から泥のような液体と共に鬼が姿を表わした。
アカネ「・・・・・・ようやくお出ましか」
現れたのは黒髪のロングヘアーで鬼とは思えぬくらいのお餅肌で服装はフリルが付いた動きやすい格好をしてる人相の悪い女の鬼だった。
醜鬼「あ〜らら?よく見たら可愛らしい女の子じゃな〜い?」
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作者名:ミミ、みあ@、黒魔霊歌 x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2020年8月7日 0時