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陸拾肆話 我、鬼なり ページ28

『壊れない盾になる……!!』
「おいこれ竈門 禰豆子じゃねーか。派手に鬼化が進んでやがる」
「!?うっ!?」
『宇髄さん!?』
「御館様の前で大見得切ってたくせに何だこのていたらくは。しかも菫まで鬼になってんじゃねーか。何だこりゃ」

盾になるとか恥ずかしいこと言った瞬間に現れた……。聞かれてないよね……?

「!!柱ね。そっちから来たの。手間が省けた……」

そうだよ宇髄さん!堕姫に背中向けてて大丈夫なんですかね!?この人只の阿保じゃないよね!?

「うるせぇな。お前と話してねーよ。失せろ。お前上弦の鬼じゃねぇだろ。弱すぎなんだよ。俺が探ってたのはお前じゃない」

宇髄さんがそう言うと、目の前の堕姫の頚がズッと落ちた。

「『えっ?』」

私だけじゃなく、堕姫自身も驚いているようだ。見ると、炭治郎も驚いている。

「おい、戦いはまだ終わってねぇぞ。妹をどうにかしろ」
「!!」
「グアアア!」
「禰豆子!」
「グアウッ」
「ぐずり出すような馬鹿ガキは戦いの場にいらねぇ。地味に子守り唄でも歌ってやれや」

そう言った瞬間、禰豆子ちゃんは「ガァアッ」と呻き、窓から飛び出して行ってしまった。

「……!!」
『炭治郎……!』

二人がどんどん小さくなっていく。下からドッと音が聞こえた。

「菫」
『はい』
「お前はもう休め」
『いえ!まだ私は……!ゲホッ』
「そんな状態じゃ地味に説得力なんてねぇぞ」
『でも……』

確かに、幾ら宇髄さんでも、鬼の言うことなんて信じられないよね……。涙も出そうだし。もう最悪。

「……はぁ」

一度ため息をついた宇髄さんは、私の前にしゃがみ、私の頭をぽん、と撫でた。

「お前がそこまで言うんだったら、派手にやってみろ。壊れねぇ盾になるんだろ」
『ぐすっ、聞いてたんですか……』
「俺は本来の目的を探す。お前はコイツを始末しろ」
『……はい!』

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たまごぼーろ(プロフ) - ウォルさん» ありがとうございます!テスト期間中((←ですが頑張ります! (2019年9月8日 21時) (レス) id: 69cc3fb36c (このIDを非表示/違反報告)
ウォル - 続編おめでとうございます!!! 続き楽しみにしてます((o(^∇^)o)) (2019年9月8日 19時) (レス) id: 6d590d31fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜乃茜 | 作成日時:2019年9月7日 21時

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