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「どうしたの？」
ロンとAが恐る恐る顔を見合わせた
「『例のあの人』の名前を言った!!」
ロンは驚きと称賛の入り混じった声を上げた。Aは顔を背けるとまた黙ってもぐもぐと口を動かした
「君の､君の口からその名を...」
「僕名前を口にすることで勇敢にみせようっていうつもりじゃないんだ…名前をいっちゃいけないなんて知らなかっただけなんだ､わかる？
僕学ばなきゃいけないことばっかりなんだ。きっと...きっと僕クラスでビリだ...」
「そんなことないよ」
Aはお菓子を飲み込んで口を開いた
「マグル出身の子はたくさんいるらしいよ。そういう子でもちゃんとやってるし､ほら元気だしなよ」
Aが前に座るハリーの肩にぽんっと手を置いた
ハリーは心配してくれるAに感謝をしたが､Aの口についた砂糖が気になった
───
──
十二時半頃通路でガチャガチャと音がして、えくぼのおばさんがニコニコ顔で戸を開けた
「車内販売よ。何かいりませんか？」
「ロンは？」
Aが聞くと耳をポッと赤らめ「サンドイッチ持ってきたから」と答えた。ハリーとAは通路にでた
「じゃあ､アップルパイと大鍋ケーキをちょうだい…あと…」
Aはロンとハリーの顔をちらりと見ると金貨を多めに出した
「砂糖羽根ペンを3つ…」
ハリーはポケットを叩いた「全部ちょうだい」
ハリーが全てを買い両腕いっぱいのお菓子を空いている席にドサッと置くのを､2人は目を皿のようにして眺めていた
列車がスピードをあげ、3人はお菓子をかえっこするか話し合って言っていた
「Aもかぼちゃパイ食べて」
「いいの？私からも2人に砂糖羽根ペンあげるよ」
緑と黄色の色をした羽根を2人に差し出す
「ありがとう！」
「...僕女の子にこんな優しくされたの初めてだよ…うちはママと妹しかいないからさ」
「じゃあこれから沢山の人がロンに優しくしてくれるよ」
Aが笑顔で言った
ハリーの買ったお菓子をコンパートメントに広げ一つ一つ夢中でほお張った。パイにケーキ、蛙チョコに百味ビーンズも食べた
その他にもマグルの世界の写真は動かないことや、有名な魔法使いの話で私達の仲は一層深まった
車窓には荒涼とした風景が広がってきた。整然とした畑はもうない
森や曲がりくねった川、うっそうとした暗緑色の丘が過ぎていく───
すると､コンパートメントをノックして丸顔の男の子が泣きべそをかいて入ってきた。
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レイン(プロフ) - 続き楽しみにしています！ズーウーやピケット出るのも読んでみたいです！ (2022年5月27日 21時) (
レス) @page47 id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
かものはし - 凄く面白かったです！！続き楽しみにしています(^^)更新頑張って下さい！！！ (2022年5月7日 18時) (レス) @page21 id: 81b633d03b (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 自分の好み過ぎて何回も見返してしまいました!!主さんのペースで更新頑張って下さいこれからも応援しています!! (2021年12月15日 3時) (レス) id: d68a7d500c (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 続きが気になります。更新頑張ってください。 (2021年10月31日 22時) (レス) @page20 id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遊子 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b2feacb2cf1/
作成日時：2021年9月26日 23時
