王と騎士とお姫様【月永レオ】 (ページ4)

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騎士からのお誘いページ4

HR終了のチャイムが学院中に響き渡……っと。
あぶない、あぶない…

"これ"を言ってしまう…もしくは心の中で唱えてしまうとどこからともなく白鳩が湧き出てきて同時に人も飛出てくるからいけないと思うんですよ。

3回くらい気を抜いてさ？

"これ"を口にしてしまい、「あなたの日々樹わryですっ！」って言ってゴミ箱の中とか掃除用具入れの中とか。

最近では廊下の床下から出てこられて心臓に悪い。

まあ、種も仕掛けもあるって言ってたけど…だけどもね…。

「ねぇ〜、A。1限、数IIでしょ…おれ、朝頑張って歩いたからまだへとへとなの。俺に付き合ってよ。」

斜め後ろの席の凛月くんは、やたらあたしと真緒くんに声をかける。

幼なじみと同じユニットのやつが近くにいれば、なんて言われてしまえばそこまで。

ただあたしはよく彼に「誑かされてる(たぶらかされてる)」らしい？

『ええっと…1限目だけならいいよ…？』

「そこ承諾するのなっ！？」

隣の真緒くんが頬杖ついていた腕を机から外してしまいカクンッと崩れ落ちる。

「うんうん、俺らのお姫様は物分りが良くて助かるよ〜…♪そーゆーところ、俺は好きだねぇ〜♪」

"好きだ"と言葉のスキンシップも彼は普通にしてくる。
積極性が素晴らしい。全てに置いてとは言わないけど。

「あらあらァ、なんだか凛月ちゃん…王様に似てきたんじゃないかしら…？」

凛月くんに手を取られ教室を出る去り際、嵐ちゃんが凛月くんを誰かに似ていると言った。

"王様"

トリスタとのデュエルも既に無事に収まり、全てが片付いたと思っていた。

が、最近になって、Knightsのみんなが口を揃えて言うようになったのだ。

あたしはその王様を知らない。

あたしがKnightsに来た頃には1年の末っ子くんと、嵐ちゃんと凛月くん、そしてあたしをここに引き入れた彼しか居なかったのだから。

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これから、夢主の設定をさらに付け加えるお話があります！

ただのリメイク版のつもりが、なにやらリメイク版改になりそうです( ´•ᴗ•)