Cinderella.43 ページ7
「あ〜、ズイズイおはよう☆今日もキラキラしてるねっ！」
『え、？あー、ええっと…明星くんだっけ？おはよう。』
正門をくぐった所で右からキーン！と大きな声が響いた。
首を向ければオレンジ色の…あぁ、オレンジ髪って大抵は元気キャラなのね？わかった。
…てか
『ズイズイってなに…？ずいずいずっころばし？』
「えー？何それ！俺知らないよー？ズイズイは依澄(いずみ)だからズイズイ！」
『なんの捻りなしかっ！』
「今日を機に仲良くなろうね〜☆あはは！」
『うわっ！？来るな！触るな！抱きつくな！距離感保て！』
「ええ!?ズイズイすばしっこいね!?よーし！それじゃあどっちが先に昇降口つくか競争しよー！」
『勝手に始めないでくれる！？』
売られた喧嘩を買わないのは申し訳ないので(？)目の前を走るオレンジ髪を精一杯追いかけた。
速すぎる。
いくらすばしっこいからって先に走られちゃ勝てんわ。
「ん？あ！転校生おはよー！」
『ん？』
2人でバタバタと駆けていれば、正面で揺れるあの髪色。
明星くんの声に反応してクルッと振り返れば、あの日あたしを襲った吐き気の何十倍も酷いものが、あたしの足を止めた。
『！？！？！？』
「おはよう、スバルくん！Aちゃん！」
「あ、転校生の目カラコンいれたのー？ふーん…ズイズイみたいな深海の色だね！」
「ちょっとイメチェンしてみようかなって思ったの〜♪」
こちらをちらっと見て、ニヤリと笑ったその顔はあのときの含みのあるような笑みだった。
「ん、お姉様？それに先輩方？なぜそんな所で固まっているのです？……！お姉様、少々失礼致します。」
後ろから声をかけてきたのは、司くんだった。
その瞬間、あたしは手を引かれ昇降口を後にした。
「お姉様、今日はKnightsが練習のためにとった公欠日です。みなさん、スタジオに集まっていると思いますので、そちらに行きましょう。」
少し進んだところで小さく呟く彼にあたしは小さく頷いた。
悪い意味が含まれた真似。
何より1番怖いのは、あの時、明星くんはそれがさも当然かのように受け入れていた事だった。
マオマオや凛月くんは引いていたのに、なぜ？
この時、そこそこ察した。
あぁ、もう最初から仕組まれていた事なんだ、と。
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さゆな(プロフ) - 空麦さん» ありがとうございます！と言いつつ続編また出来ちゃいました...笑 これからもよろしくお願いします！ (2019年6月25日 23時) (
レス) id: b90089acae (このIDを非表示/違反報告)
空麦 - 元、麦ちゃんです♪続編おめでとうございます!!本当に、面白いです♪これからも、頑張ってください。応援してます！ (2019年6月24日 20時) (レス) id: ad939e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
さゆな(プロフ) - 零さん尊いさん» ひええ！ありがとうございます！そろそろ終盤なんですー！頑張りまっす！ (2019年6月20日 20時) (レス) id: a613cbb65f (このIDを非表示/違反報告)
零さん尊い - 続きが気になります！無理をしない程度で頑張ってください！ (2019年6月18日 23時) (レス) id: f191d1a880 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さゆな | 作成日時：2019年6月17日 16時
