Knightsに天使が降ってきた【あんスタ】

天使.11 ページ13

『そっか、ゆうたくんはお兄さんが居るんだね。今度一緒に会いに行ってもいいかな…？』



｢もちろん！アニキも喜ぶと思うよー♪｣




可愛い笑顔

ゆうたさんって、高校時代はこんな顔してたんだ





昔から変わらず、影でひなたさんの事を自慢するちょっとツンデレな弟さん




｢A！僕とも話してよ！ゆうただけズルい！あ、その卵焼きちょうだい！あーん♪｣



『わっ…!?えへへ、可愛いです♪どうぞ！あーん♪』




桃李さんは昔も未来も変わらず、可愛いを武器にあざとく上手に世渡りしている

でもちょっと違うのは、向こうではおにいちゃん感があったけど、こっちでは弟みたい




｢桃李くん！Aさんが困っているでしょう！彼女は転校したてなのです！グイグイ近づかれては困ります！｣


『だ、大丈夫です！司くん、ありがとう…！』


｢ふん！自分のユニットのリーダーの親戚で、ちょっと親近感とかあるからって威張らないでよね！べーだ！！｣



｢な！？貴方って人は！！！くぁぁぁ！｣




『ちょ、ちょっと二人とも…！』





仲が悪いところは変わらない

喧嘩するほど仲がいいっても言うけどこの2人はある意味犬猿の仲




いつもそれを何故かなずなさんが止めていたんだっけ





『……』



｢転校生ちゃん？どうしたの、俯いちゃって…｣




『ご、ごめん…ちょっと…』





未来のみんなが恋しくて泣きそうです


そんなこと口が裂けたって言えない
お母さん、今どうしてるの？



酷いことされてない？
苦しい思いとか痛い思いはしていない？




ねえ、零さん、夏目さん
みんな今どうしてるの？


無事なの？それとも
お母さんと一緒に捕まった？





寂しいよ






ここにはみんながいるのに｢みんな｣が居ない





｢すみません、彼女をちょっとleaderのところへ連れていきます。次の授業、体調不良で休みとteacherにお伝えください｣



｢りょ、了解したでござるよ！｣




｢ありがとうございます。行きましょう、Aさん｣





『へあ？…つ、司くん！行くって…レオおz…お兄さんの所？』



｢YES！次の授業、実は私は乗り気ではないのです！おサボりにleaderと貴方に付き合ってもらいますよ♪｣





にこやかに手を引く司くん

彼が授業をサボったことなんて聞いたことがない





きっと、気を遣わせちゃったんだ




でも今は_




『ありがとう…』


こぼれ落ちる雫

私は空いた片手で口元を抑えながらされるがままに手を引かれた


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