【暗殺教室】お友達の作り方４ (ページ42)

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ところで、考えて欲しいとはいったいどれ程の期間を指すのだろうか。

考えたところで変わらないからとさっさと言うのは、やっぱり失礼に当たるのだろうか。

うんうんと頭を悩ませながら漸く教室に辿り着くと、赤羽くんに続いて教室へ入る。

「あさッ、旭さぁ〜ん！！」

「うぐっ」

待ち構えていたかのような至近距離からの突進。

その勢いのまま教卓に手をついて倒れ込むと、滑り止めのゴムと床の摩擦音と共に数センチ程一緒に奥へ滑る。

大丈夫かと近くにいた子達が声をかけてくるが、ちょっと衝撃が強すぎて片手で返事をする事しか出来ない。

「なん、なの……どきなさいよッ……！」

顔は見てないけどどうせ仁奈だろう。

人の事を考えず自分の力加減すらコントロール出来ない、そんな奴が二人もいてはたまらない。

「駄目だからね！？」

「何がよ」

「いまっさら旭さんの魅力に気付くような男なんかと付き合うとか、絶対反対だから！」

「は、はあ？」

誰のことよ、と言おうとして寸前で留まる。

突飛に思えた話だが思い当たる節がある、と浅野くんに確認するように目線をやると、溜息をつきながら頷いた。

昨日の出来事は既に教室中に広まっているらしい。

「……それ、誰から聞いたの？」

「加賀が自分で言ってた」

小声で問うと、何かを察したのか仁奈も小首をかしげながらも小声で返答する。

彼は、加賀というらしい。

その返答に私はより一層顔を顰めながら、何を考えているんだという言葉を呑み込んだ。