【暗殺教室】お友達の作り方４ (ページ30)

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そもそも、何故こうなる事がわかっていながら浅野くんは私達を生徒会へ引き入れたというのか。

新生徒会の3役が全員同じクラスなのはどうなのか、とも言いたいが、そこは成績順にクラス分けがされるこの学校ではさして珍しい事でも無いのかもしれない。

だからといって納得はしないが。

説明を求める私達2人に、浅野くんは呆れを主張せんばかりの溜息を態とらしく吐く。

「後は任せると言ったのは旭だろう」

「私と関係の無いところでやれって意味に決まってるでしょう！！」

そんな揚げ足取りみたいな……。

思わず声を荒らげるが、周りの視線が痛くなっただけだ。

態とらしく咳払いをし、だいたい、と続ける。

「私達じゃなくたっていいじゃない。
榊原くんあたりに頼ってくれる？」

それに、協力してくれた浅野くんの手駒という人達も他にいるじゃないか。

今にも手が出そうな赤羽くんにどうどう、と片手で制しながら説得を試みる。

「僕だって出来る事ならそうしている。
君達が派手に動くから推薦の数が跡を絶たないんだろう」

何ですって？

思わず口をぱくぱくとさせて声にならない言葉を探す。

派手に動いたつもりはないと言うべきか、誰が推薦なんてしているんだと問うべきか。

恐る恐る、隣を見上げてみる。

「……申し訳ないと、思ってます」

「…………」

無言なのが尚の事恐ろしい。

そりゃそうだ、彼は完全に私に巻き込まれただけなのだから。

深く溜息をついた赤羽くんは、それ以上何も言う事はなく荒々しく席についた。