少しの..差。(tkxin・ytxym)

＝男の子・１０＝ ページ10

「ふぅー。。っと＿＿」



俺と猫のゆうやは、暇だー・・。

脱衣所で床に、猫を膝に乗せ座り

ぼんやりしていると。



湯船に浸かってるであろう慧が

話し掛けてくる。


『ねーねー、雄也さーん、いるぅー？』


「お〜、なんだよ。居る居る。」


『はぅー、よかった♪
　あ、そぉ〜だ。ねぇねぇ雄也さん』


「ん〜〜？」


『あのね、よろしければー
　お風呂、のぞぃ＿＿＿』


「誰が覗くかっ。覗かねぇーべ。
　何が悲しくて小６男児の風呂
　覗くんだっつーのっ。」


『ぶぅー。だんぢじゃなぃもんっ。
　ひつれーね、男の子だもんっ。』


「同じだろっ。」


『ちがぅもん。かわいーもん。
　男の子のが、かわぃーもんっ。』


「可愛さ求めてねぇーって、俺は。」


『もぉ〜〜。
　求めてよぉーぅ。』


「っったく＿＿ぷんぷんはいいから
　ちゃんと肩まで浸かれよー。」


『もぉ〜、パパみたいな事いぅー。』


「ゆ〜だろ。言うべっ。
　一応今日は、保護者みてぇなもんだろ。」


『ちがぅぅー。保護者じゃなぃのっ
　配偶者になるよてぃの〜
　フィアンセだも〜ん。』


「おい、誰が配偶者でフィアンセじゃっ。」


『きぃー。もぅ雄也さんのわからず屋。
　雄也さんそんなふぅにすると
　後悔するんだからねっ。』


「後悔？何をだよ＿」


『僕、もてもてだのにっ。ぷろぽーず
　たくさんくるの断って、雄也さんのとこ
　いくのにー。』


「ほぇ〜〜。慧はモテモテなのか。
　何だよ、同じクラスのヤツか？」


『あ。やだ〜。気になってるぅー。
　自分のお嫁さんが、他の人に
　あぷろーちされて、焦ってるんだ〜♡』


「ちっげーべ。ただの質問だろ。
　チッ＿＿まったく話になんねぇな。
　ベラベラ喋ってんと、のぼせんぞ。
　そろそろ出ろ、ほれ。」


『もぉ〜〜。。
　そうやって、はぐらかすー。
　わかりましたよぉー、でますー。』


「へいへい。じゃ〜リビング行って＿＿」


『あ。。まって！やっぱし怖いから
　そこにいてぇー。でもでもー
　恥ずかしいから、目つむってー。』


「っだよ＿＿メンドクセェなぁ。
　分かったよ、ほれ。目瞑ってんぞ。」



『はぁ〜〜〜ぃぃ。』




元気な返事が聞こえ、カチャッとドアが開き

ふわりと温かい空気と甘い石鹸の香りが

脱衣所を包んだ。


俺は目を瞑ったまま、鼻をくんくん。



「甘ぇー匂いだな。何の匂いだよ
　コレ。」

「あ。あのねぇ〜、ぼでーそーぷの
　香りだよ〜。バニラ♡」
　
　

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