少しの..差。(tkxin・ytxym)

ー男の子・２３＝ ページ23

「少しの差だのにぃぃ。きぃー。」


ジタバタと腕の中で暴れる慧を

抱き締め呆れながら

「コラ、暴れんな。
　つーか、キーキー言って
　ヒステリックか、お前は。」


「ひすてりっくにもなるよぉー。
　雄也さんのわからずやぁぁ。」


「いやいや、おいおい。
　何故俺が、わからず屋？？」


「だってだって、雄也さんってば
　イケボで甘いコトゆって、
　慧のコト、ぎゅぅしてるのにー。」


「ちっげーべっ。
　甘い事なんて言ってねぇだろっ。
　お前が怖ぇつーから、
　腕ん中に、入れてんだろっ。
　ったくっ。」


「わ。。もぉ〜〜。」


「んっっだよ、急に。
　またクネクネ、クニャクニャ
　しやがって。。」


「もぉ〜〜、腕ん中いれるって
　すてきぃぃー。ろまんちっくぅ
　マンがみたぃっ。もぉ〜すきぃー。」


「ちっ。い〜から、ほれ。
　母ちゃんの携帯番号っ！！」


「むぅぅー。そぅやって
　お話そらすぅー。」



「逸らすべ、もう構ってられっかっ。
　＿＿ったくっ。」


フーッと肩でため息つく俺を見ていた

慧は急に、前髪で隠れた眉を

への字にさせ、しょぼぼーん。


「んー...慧しょっくぅー。」


「おいっ。。そんな、しょんぼりすなっ。
　俺が、いじめてるみてぇじゃねぇーか。」



「もぉぅぅー。。」


丸いうるうるの瞳から

ぽたぽた。涙が落ちる。



「ちょ＿＿泣くなよ、慧。」


「ん゛〜〜。。だっでぇ。。」


慧を抱き締めたまま、

片手で頭をガシガシと掻き上げ

ため息と一緒に言った。


「あ〜〜〜、分かった。分かったからっ。」


「え♡わかった♡」


「ちょ、、おい！
　今泣いた烏がもう笑うって、正にこの事だな。
　お前今、うじうじ泣いてたろっ。何すぐニコニコ
　クネクネしてんだ。っったく。」


「だって〜♡」


「だってじゃねぇー。..はぁー。
　分かった、お前の事守ってはやるよ。」


「..まもっては、やる。」


「ああ、そーだ。」


「や・る♡」


「違ぇだろっっ！！やるじゃねぇ！
　この脳内全部ＢＬ男児めっ。」


「もぉ〜男児じゃなぃもんっ。
　男の子だもん、ぷぅー。」


「ぷー。じゃねぇっつーのっ。
　はぁぁー・・。」



慧はウキウキとグーの手を

口元に寄せ、きゃぴきゃぴ。


「はぅー。ため息つく雄也さんも
　あんぬぃで、すてきぃー。」


「誰のせいで、ため息ついてんと
　思ってんだっっ。」


「慧のせぃ〜♡」


「はぁぁー・・。おいおい、慧め。
　慧のせい〜じゃなくねっ？！」

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