甘々イチゴ【すとぷり短編集】

自傷. ページ41

2 自称

ーAsideー



ｶﾞﾁｬｯ


ジェ｢ただいまAー！｣

『ジェルの家じゃないんだけど』

ジェ｢買い物してきたんだよね｣

『無視すんなや』

ジェ｢今日はオムライスー｣

『え、楽しみ』


惑わされた…オムライスに…。

私の友達ジェルは、
毎日家に勝手に入ってくる


おまけに


ジェ｢俺はAの彼氏やもんなー！｣


という彼氏宣言。

同級生にも勘違いされた。





まぁ要は『自称彼氏』って訳なんだけど




でも、

ご飯作ってくれるし
お風呂沸かしてくれるし
愚痴聞いてくれるし


…主夫かよ


とにかく家事全般やってくれる

だから追い出せない

ありがたいからね




ジェ｢Aー風呂沸いたー｣

『ありがとう』




ゆっくり湯船に漬かりながら
ジェルの事を考える


顔も性格もルックスも悪くない




……なんで私付き合わないんだろ


ジェルは彼氏ぶってるけど
別に告白されてないししてないし
断ってもいないし

気づいたらこんな感じになってた




いや別に付き合いたいとかじゃ…うん


ーー

お風呂から上がり
眠い目を擦りながら
髪を乾かそうと
ドライヤーに手を伸ばすと
後ろからドライヤーを奪われた



ジェ｢今日は俺がやったるわー｣

眠いからかな

『…すき』

口が滑った

ジェ｢なにそれすき愛してる可愛いなにこいつ天使かよなんなんだよ…etc｣

.


.


.


.


.

すぐ調子に乗るところは嫌いだよ…笑

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