検索窓
今日:1 hit、昨日:25 hit、合計:266,686 hit

お礼はデートで【ジェル】 ページ4

〜Aside〜

「ありがとうございました!」

ようやく体育館での体育の授業が終わる

少し離れている校舎に入り、
4階の更衣室へ向かう

『あっ!』

友1「A、どうしたの?」

『やばい…水筒体育館に忘れた…』

友2「え、それはやばいよ!行ってら!」

友1「着替え終わっててよかったね…」

『うん!』


あいにく次の授業の先生は遅刻すると
説教をすることで有名な先生だ。
間に合わせなければ…。

そう思い必死に体育館に行く

中に飛び込むとまだ居た
体育の先生が

「もしかして水筒忘れた?」

と言って手渡ししてくれた。

『ありがとうございます!』

そう叫び走り出すと後ろから

「次の授業に遅れないでね〜」

という呑気な声が。


体育館の外に飛びたし時計を見ると
あと5分しかない。
5階にある教室に行くとなると
ギリギリになる…。

でも


喘息持ちの私の体は悲鳴をあげ始めた


2階から3階にのぼる階段に足をかけた時

『ヒューヒュー…』

喘息独特の息の音が聞こえてきた。

『え…ここで止まったらやばい…ゲホッ』

咳も出てきてしまった。

これは諦めて遅れよう。

そう思った時



ジ「お〜なにしてんのA。遅れるぞ?」

同級生のジェルくんが現れた。
そうだ。
男子は2階の教室で保健の授業だったのだ。

『ちょっと…喘息の症状が…ゲホッゴホッ』

ジ「え、大丈夫!?やばそうやん!」

『だ、大丈夫だから…ヒュー…先行っていいから』

ジェルくんが心配そうに覗き込むが、
ここにジェルくんが居るとジェルくんも
遅れてしまう。
そう思って、「先に行って!」と言おうとした時

ふわっ

と浮かぶ感覚がした。

『えっ!?』

お姫様抱っこ…!?

ジ「落ちないでな?」

『え、ちょっとどこ行くの!?』

ジ「保健室に決まっとるやろ!」

…!?

『私授業でるよ?』

ジ「喘息の症状出てたら集中できひんやろ?
ゆっくり保健室で休んどき。」

『…ありがとうジェルくん』

そう言った瞬間。

意識が飛んだ。

目を覚ますとベッドの上。
ベッドの下にはバッグも置いてある。
誰が持ってきたのだろう。

「大丈夫?」

保健室の先生が心配そうに聞く。

『はい。先生…バッグは誰が…?』

「ジェルくんよ!優しいわね。」

散々世話になったなぁ…。
そう思い保健室を出た。

バッグに

「お礼はデートな」

という紙が入ってるとは知らずに。

ーーー

喘息を起こしたところまでは
作者の実体験です。
王子様は現れませんでしたけど。

俺とお前は【さとみ】→←ばーか【ころん】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (126 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
300人がお気に入り
設定タグ:すとぷり , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

くも - すっごく面白いです!毎日ひまですとぷり箱推しのこの僕ちんには助かります✨これからも応援してます (10月23日 5時) (レス) @page21 id: b46d582932 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - はぁ、、、もう、、、尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い×10000 何あの嫉妬深いるぅとくん?!可愛いと尊いとしか言いようがない((ちなみに私はジェルくん推しっス (2021年12月7日 23時) (レス) @page8 id: 762cbec691 (このIDを非表示/違反報告)
稲荷が好きなたぬき - と、尊いっ…!!素敵な作品ありがとうございます!! (2020年7月1日 16時) (レス) id: 7c3c591570 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ - 主人公が、さとみくんは人気だからもっとステキな人に取られちゃうんじゃないかなと不安になった所を、俺はお前しか見てないよと慰めてもらうシチュエーションがいいです! (2019年8月24日 22時) (レス) id: ee2dcefc71 (このIDを非表示/違反報告)
酢昆布(プロフ) - きなこさん» 具体的にどのようなシチュエーションがいいなどありますか? (2019年8月22日 11時) (レス) id: 3d6f6fe0e7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:すこんぶさま | 作成日時:2019年4月5日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。