甘々イチゴ【すとぷり短編集】

風邪【ななもり】 ページ2

〜Aside〜

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

いつも聞こえる電子音で目を覚ますと
いつも見える白い天井………
ではなく紫がかった茶色の髪の毛が見えた

『……何してんのなーくん』

な「あ！起きた！！！！」

『起き上がれないんだけど…』

な「起き上がらなくていいよ」

『え、仕事g…』

言い終わる前に額に手を当てられる

『冷たっ』

な「ほら〜！やっぱり熱ある…」

？

熱あるの私…

言われてみれば寒いかもしれない…

な「はい体温計！」

『んん…』

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

な「えっ…39度！？」

『まじか…』

確かに頭痛いし、寒い…

な「大丈夫？なんかして欲しいことある？」

『なーくん仕事は？』

な「休んだに決まってるじゃん！」

『え』

な「A置いて仕事とか行けないし！」

『////』

な「なんかたべる？」

『おかゆ食べたい…』

な「わかった！つくる！」

『作れるの？w』

な「舐めないでw」

ﾊﾞﾀﾝｯ

なーくんが居なくなった部屋は
何だか気温が低く感じる

寒い

寒い

早く帰ってきて

ｶﾞﾁｬｯ

な「ただいま〜」

『帰ってきた…』

な「大丈夫？食べれる？」

『うん…』

な「あーん、しようか？」

思わず口を開ける

な「ふふっあーん」

『美味しい…』

な「よかった…！」

すごい美味しくてあっという間に食べ終わる

な「寝ときな〜片付けしてくるから」

『やだ…ここに居て…』

な「…しょうがないな〜」

そういうとなーくんは椅子を持ってきて
私の肩を一定のリズムで叩いてくれた

『おやすみ…』

意識が飛ぶ前に聞こえたのは

な「明日には治ってますように
ずっとここに居るから安心して寝てね」

なーくんらしい優しい言葉だった

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