好き、好き、大好き2 (ページ39)

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昼休みが終わって席に戻ると

祐基君が明らかに疲れきった状態で机に突っ伏してる

A「祐基君？」

祐基「わ、」

A「大丈夫？」

祐基「うん」

A「…」

これ以上、話しかけたらダメっぽいな…

祐基「…Aちゃん」

A「ん？」

祐基「俺、Aちゃんを応援してるから」

A「どうしたの、急に」

祐基「俺はAちゃんの味方だから」

A「は？」

なに、なになに？
祐基君は1人で納得してるような顔

A「わ、わかんないんだけど…」

祐基「今日ごめんね。」

A「え？あ、保健室でのこと？」

祐基「うん」

A「気にしてないよ」

祐基「そっか。」

私もどうかしてたし
気にしなくてよかったのに

──────────

海「Aちゃんお待たせ」

A「あ、うん！」

海君に駆け寄る

海「今日、どっか寄って帰る？」

A「うーん…ドーナツ食べたいかな」

海「いいよ、じゃ駅の方行こうか」

A「うん」

佑亮と美咲のクラスの前を通ると
２人がちょうど出てきた

美咲「あ、A、海君」

海「よ。」

佑亮「…」

佑亮から思いっきり顔を逸らす

海「佑亮？どうしたんだよ。
元気ないけど」

佑亮「あ、なんでもない」

美咲「私達これからアイス食べに行くんだけど。２人もどう？」

空気が読めない美咲は
にっこりして佑亮に腕を絡める

A「あー、えと」

海「ごめんな。今日俺達寄るとこあって」

海君が私の肩を抱いて
２人の横を過ぎていく

海「佑亮のあんな顔初めて見た」

海君が独り言みたいに呟く

A「あはは」

海「ケンカでもした？」

A「…ちょっとね」

昔から、私ああ言うキレ方するんだけど、佑亮あんな落ち込んだことなかったんだよな

と言うか、いつもなだめられてた
でも、高校入って怒ったことなかったからな、どうすればいいか
忘れた、とか？

海「Aちゃん？」

A「…あ、な、何？」

海「ボーッとしてたから」

A「あ、ごめん」

佑亮のこと考えすぎだ
どんだけ諦めるとか思っても
不意に浮かぶのは佑亮のこと