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ほんと一人暮らしにしては広い部屋。
オートロックの高層マンションに、広いリビングとカウンターキッチン。
二部屋ある一部屋はドドーンと趣味部屋で、残すここはやはりベッドルーム。
部屋に入ると大きなクローゼットが片面全体にあるし、バルコニーに繋がる大きな窓の側にダブルベット。
「……もしかして」
気づいちゃった。
佐久間、この部屋女の人と住んでる？
あるいはちょくちょく通ってる？
ベットの側にある机には女が好みそうな鏡とか化粧品があった。
「なんだ、彼女居るんだ」
ボソッと呟いた声は広いベッドルームにやけに響いた。
ベッドの上に綺麗に畳んである布団を引っ掴んで部屋を出る。
佐久間の上にバサッと布団を被せ、その前にぺたりと座り込んだ。
「ねえ佐久間、彼女、どんな人？」
男のくせに長いまつ毛がピクリと揺れた。
白い肌はまだ火照っていて、苦しそうに寝返りをうった。
「う〜、……こっち、おいで」
「………」
仰向けになって片腕は額に乗せて、もう片手が私の前の床をトントンと叩く。
「……さみぃじゃ〜ん、はやく、おいでよ､」
これは私を誘ってるの？
それともここには居ない彼女と間違えてるの？
でもどちらでもいいや。
私は佐久間の腕の中に潜り込んでやった。
ほのかに香る甘い香水と、お酒の匂い。
「……んー、あったかい、ね」
胸に埋めていた顔を上げたら、やっぱり瞼は閉じていたし暫くしたらすーっと寝息まで聞こえてきた。
やっぱりこれは彼女と間違われてるんだ。
ちょっとグサッときたけど、生憎私は簡単に諦めるようなタイプじゃない。
好きになった人に彼女が居るなんて良くあることだ。
諦めたらそこで終わり。
「佐久間、好きだよ」
気になり始めたら止まらないの。
好きなもんは好き。
諦めてなんてやらないから。
もう一度佐久間の胸に顔を埋めて、ゆっくりと瞼を閉じた。
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ゆきんこ(プロフ) - ゆんさん» ゆん様、こちらにもコメント有難うございます！とっても嬉しいです(^-^)私が好きな彼を妄想して書かせてもらってますので、それで気に入って下さると本当に嬉しいです！おまげで、しっかり読んでもらえて幸せです☆有難うございました(o^-^) (2021年4月16日 21時) (
レス) id: 4eb798e005 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 続けてコメント失礼します...！作者様が作り出す桃さんが本当に素敵で、読んでいてずっと胸がぎゅっとなってました。ハラハラもしましたが、最後ちゃんと幸せを掴めて良かったです（；＿；）あと最後のおまけでまた泣きました（笑） (2021年4月16日 21時) (レス) id: 9b672a5393 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - せいなさん» せいな様、その初めてを私に下さり有難うございます！嬉しいです！泣いてくださるほど感情に入り込めた事更に嬉しい。こちらこそ見つけて下さり、そして読んで下さり、コメント下さり有難うございました(^^) (2021年4月8日 8時) (レス) id: 4af061861f (このIDを非表示/違反報告)
せいな(プロフ) - 初めまして。感想なんてはじめて書きます。笑こんなに泣いた小説ははじめてでした。すっごい感動しました。素敵な作品を作っていただき、ありがとうございます。この作品大好きです。 (2021年4月8日 0時) (レス) id: 6e9aa29fb4 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - 雪の王子様さん» こちらにも有難うございます！お付き合いしてると錯覚してもらえるなんて、凄い褒め言葉です！嬉しい（泣）素敵なコメントほんとに有難うございました！ (2020年10月7日 13時) (レス) id: e8f02d2b5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆ゆきんこ☆
| 作成日時：2020年9月11日 12時
