私には悪魔がついているⅡ (ページ7)

今日:24 hit、昨日:4 hit、合計:473,956 hit

51 ページ7

私はすべての生き物的動きを停止させたかのように固まり彼女を見つめた。

そっちもそっちで私を呪縛さえ感じる視線で射抜いてくる。

どうしよ、いつ見られたんだろう。

でも確証はないんだから馬鹿正直に答えるのはやめよう。

『そんなことしてません』
「嘘つかないでよ！昨日、廊下で…か、絡み合ってたでしょ！」
『か、絡み合ってたなんて言わないでください！』
「絡んでたわよ！署の廊下であんなこと！！」
『いや、あれは…その…』

口ごもる私を見て彼女はヒステリックに言った。

「やっぱりアンタなんじゃない」
『っ』
「そこまで言って逃げ切れると思わないで！」

墓穴を掘ったことに今さらながら気づく。
いやでもあれを絡みあってたなんて言い方しないでほしい。

「アンタなんか消えればいいのよ」

今にも泣きそうにそうつぶやく彼女。
私が悪いの！？でも不可抗力というか、なんというか。

困り果てた私に意外にも彼女が口を開いた。

「あいり」
『へ？』
「丸山愛梨、私の名前」
『あ、ああ』

睨まれた私は急いで理解したと言わんばかりに首を縦に振った。

愛梨ちゃんか。
普通に女から見ても美人だしプロポーションも良い。

私は羨ましさ満載で愛梨ちゃんを見た。