私には悪魔がついているⅡ (ページ4)

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自分の机の荷物をまとめると
カバンを持ち暗い面持ちで課を出る。

隣の目黒はいなかった。

『やきもち？…ないない』

ぼそぼそと呟きながら廊下をゆっくりと歩く。

いや、目黒が私を好きなんてないと思う。
けど渡辺さんはそう見えた。

…そういえば昼に桃葉も言ってたじゃん。

そう考えるが浮かぶのは私を見下したように悪口を言う目黒。
うん、ないな。これは勘違いだろう。

もうひとつ。私が目黒が好きだということ。
キスマークも今考えればちゃんと抵抗したら目黒はつけなかったかもしれない。

私が本気で嫌がれば、目黒はしない。

.

.

.

ん？なんでそう言い切れるんだ？私は。

これは目黒への信頼…いや、違うな。
…そうだ。今までそうだったからだ。
私が心の底から嫌だと伝えて目黒がそれ以上やった試しがない。

なぜだ？？

目黒も人間だし、そこまで人道外れたことはしない、
というだけかもしれない。

『ああ…もう考えすぎて死にそう。』

私は頭を降って、またため息をついた。
あいつのせいで悩むなんて疲れる。
私の気持ちってなんだ。

もーやだ。ここ2日間あり得ないづくしで頭がパンクしそう。

と、いきなり私は左腕を掴まれトイレへと引きずりこまれた。