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現在、深澤さんの車の中。
深澤さんと2人っきりの私。
タバコを加えている深澤さんの表情は見えない。
『深澤さん』
深「馬鹿野郎」
『すみませんでした』
深「馬鹿野郎」
『…すみません』
怒っているようだ。
高揚の無い口調が余計に不安が募る。
もっと素早く行動して相手を取り押さえなければいけなかったのに。
もう後悔しても遅い。
これはどこかに飛ばされるかもしれない、と覚悟を決めていた。
深「無理するな、っていったよな？」
『はい』
深「機動隊が来たら任せればいいだろうが」
『…はい』
深「怪我は？」
『ありません』
深「ならよし」
あー、なんて伸びをしてこちらを向いた深澤さん。
深「次はねぇからな」
『…深澤さん、大好きです』
深「勝手に言ってろ、バカ娘」
鼻で笑われた。
今回は経験不足としてでも見逃してくれるらしい。
ありがとうございます、と小さく呟いた。
すると思い出したように深澤さんが
深「そういえば目黒がお前のこと庇ったらしいな」
『そうなんですよ！びっくりしました！』
深「…あいつも男だな」
タバコの煙を吐き出しながら言う。
意味がよく分からなかったが後でお礼を言わなきゃなと思った。
と
コンコン、そう窓を叩く音に目を向ければ向井さんが身を屈めてこちらを伺っていた。
ドアを開ければ
向「大丈夫？」
『大丈夫ですよ、何かありましたか？』
深澤さんは気にもしてないようでハンドルに両手を乗せ、つまらなそうな顔を乗っけていた。
向「今日は署に一回戻ろう。仮眠してから報告書出せばいいやろ」
『いえ、先に書類提出します。今日、午後半休なので』
向「分かった。せやったら俺の車で戻ろ」
『ありがとうございます、じゃあ深澤さんお疲れさまでした』
そういえば欠伸をしながら片手をあげた深澤さん。
お辞儀をして車を降りた。
そして向井さんの車へ向かう途中の会話。
向「怒られへんかった？」
『はい、大丈夫でした。』
向「よかった〜俺は怒られたねん(笑)」
『ご、ごめんなさい』
向「いや、Aちゃんがあやまることやないよ」
ピピと車の鍵を開ける向井さんは慌てて顔の前で手を振って見せる。
あ、そういえば。
『目黒は…』
向「めめは先に帰ったみたいやで」
そうですか、と返しながらドアを開けて助手席に座る。
慣れた手つきでエンジンをかける向井さん。
割引カードを何枚か入れて駐車場を出ると、車は真夜中の道路を走りだした。
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そらね(プロフ) - この作品の番外編のパスワード教えて欲しいです (4月2日 17時) (
レス) id: cf6d888cb7 (このIDを非表示/違反報告)
美心(プロフ) - 大野桜さん» 主さんじゃなくてすみません！魔法のiらんどっていう小説のサイトの椿ハナ先生です! (1月26日 22時) (レス) id: 02fb374d70 (このIDを非表示/違反報告)
大野桜(プロフ) - オマージュってことは、原作があるんですよね…？めめさんに置き換えて更新してくださる大谷さん作品を心待ちにする間に、原作さんの他作品が読みたくなりました…！ぜひ、元ネタ知りたいです🙏最後に、ご体調お気をつけて、無理ない範囲で更新をお待ちしてます！ (2023年3月19日 0時) (レス) id: be8750cf5c (このIDを非表示/違反報告)
大野桜(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！最新話にコメント欄がなかったので、こちらから失礼します🙏ネタバレしない程度に、、毎度強引なめめさんにキュン超えてギュンギュンしてます♡ (2023年3月19日 0時) (レス) id: be8750cf5c (このIDを非表示/違反報告)
ゆま(プロフ) - こんばんは。いつも更新をとても楽しみにしています！続きも気になってしょうがないです！もしよろしければパスワードを教えていただきたいです。 (2020年5月3日 2時) (レス) id: 1762eb9ea0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大谷
| 作成日時：2019年10月4日 15時
