06→セカンドコンタクト ページ7
「(やばい、やばい…！)」
なんといきなりA組の方と帰る事になった私。
だがしかし！私は忘れ物をしていた為研究室に走る！
待たせたら悪い…
そんな気持ちでたくさんだった。
だからだったのだろうか…
「っ！？」
階段を踏み外し身体のバランスを崩す。
きっと意識が忘れ物の事に完全に向いていたのだろう。
周りへの注意不足…
うわぁ、完全に自業自得だ…
そんな事を思いながら衝撃と痛みに備えて瞼を伏せた。
―――暫くして身体に衝撃が走った。
なのに不思議と痛みは無く…
寧ろ、心地良い暖かな温度を感じた。
「大丈夫か？」
少し低めの声が近くで聞こえて瞼を恐る恐る開く。
視界に広がるのは紅白の髪とオッドアイに綺麗な顔。
夕日に照らされているせいなのか…
整った顔が更に綺麗に見えて一枚の絵にも感じれた。
それに加えて、何処か雰囲気の違っていて…
それはまるで、まるで――
「(物語に出る、王子みたい…)」
そんなくだらない事を私に考えさせた。
「―――植包？」
名前を呼ばれてビクッと身体を震し驚いた。
だが同時に現実に戻されて私は急いで彼から距離を取った。
「ごっ、ごめんなさい！！」
頑張って出した言葉は感謝では無く謝罪。
私は階段を登る事無く下りて行く。
もう忘れ物なんてどうでも良い…
だ、だから…
「(暑い…)」
火照る身体と煩い鼓動をどうにかしたい。
＜作者の蛇足＞
もう王道ばっかでスイマセン。
そしてランキング入り有難うございます！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 259人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：自宅警備員先生 | 作成日時：2017年10月16日 18時
