【ヒロアカ】スカートの中から始まった感情【轟焦凍】 (ページ4)

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03→人見知りの努力ページ4

「も、もう少し……待ってくれませんか？」

「お前、人見知りか」

「……かもしれないです…」

午後、予定通り職員室へと行った。
そして現在はA組の教室へと入る扉の前に居る。

既に生徒は着席している様で相澤先生も入ろうとした。
しかしながらそれを思わず阻止してしまった私。

上述通り私は人見知りと呼ばれる部類。

大勢の前に出る度胸など持ち合わせて無い。

だが――

「……。」

「！！？」

ガラッと勢い良く扉を開け教室の中へと入る相澤先生。
突如の行動に驚いてそこに立ち尽くした。

「――えぇ、授業を始める前に紹介したい奴が居る。」

その一言にざわつき始める教室内。

案外普通に高校生してるんだなんて
棒立ちしてる癖に呑気な事を考えていた。

「転校生とか！？」

「いやそれなら朝に紹介してるでしょ」

ごめんなさい、転校生では無いです…
何故か内心で勝手に話に加わって謝罪する。

「そろそろ入って来い、植包。」

「っ……はい！」

先生に名前を呼ばれて覚悟を決めて返事をする。

頑張れ、私…！と自分で自分に応援をして。

「サポート科の植包Aです、皆さんと同じ1年生で…
　今日からA組のお手伝いをさせて頂く事になりました。」

少し震えている手を後ろに隠して笑顔で簡潔的な挨拶をする。
ぎこちない台詞なのは正直何も考えていなかったから。

でも我ながら頑張ったって褒めてやりたい。