【ヒロアカ】スカートの中から始まった感情【轟焦凍】 (ページ24)

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23→未熟者ページ24

少しして体力が多少他の人より乏しい私は階段前で息切れを起こす。

A組の皆は今どんな事をしているんだろう？

息を整える最中ふとそんな考え事が過ぎった。
けれどその気持ちの半分はきっと恋だろう。

浮かれていると再度自覚して私は一段目に足をかける。
しかし、反対の足を二段目にかける事は無かった。

「―――A組が襲われた」

そんな声が耳に届いて私は衝撃を隠せず目を見開く。
そして考える暇も無くその声の元へと走っていた。

私に出来る事なんて何も無い。
今は仕事に専念しろ。

なんて思ったけれど身体は言う事を聞かなかった。

あぁ、こう言う事は実戦において一番いけない事だ…
そう頭では理解していたはずなのだ。

なのに感情で動いてしまう私の身体が私に未熟者だと再認識させる。

「っ襲われたって……どう言う、ことですか？」

息切れをしながらも意外とハッキリ発せた言葉。
私に気づいたミッドナイト先生がこちらに向かって来た。

「丁度良い所に…怪我人が居るかもしれない、貴方も来なさい。」

怒られる？そう身構えたものの要件はどうやら違った様だ。
しかしその要件は私を驚かすには十二分なものだった。

私の性格上何時もならきっとゴタゴタ考えてだろう。
けれど……

「は、はい！」

今はそんな事を考える暇なんて無い事は明確だ。
戸惑いながらも私はそう返事をして先生に続いた。

そして心の中でただただ願った。

「(皆、無事で居て…)」