【ヒロアカ】スカートの中から始まった感情【轟焦凍】 (ページ13)

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12→頬の緩みページ13

少し空いた時間は湧いたイメージをノートに書き込む事に専念した。

そして午後の授業、待ちに待ったヒーロ基礎学。
つまりは、私の出番なのだが……

「(どうしよう、違う意味で鼓動がまた煩い…)」

小心者の私が緊張しない訳が無いのだ。

「植包さん、今日はよろしくー」

「え、あ……っはい！」

そう声をかけてくれたのは上鳴電気君。
個性は帯電だったはず…

ちゃんと叩き込んだはずなのに緊張のおかげで軽く飛んでいる。

あぁ、もうだめだ私…
本当大事な時に限って緊張して…

「植包」

「はっ、はい！！」

突然背後から声を掛けられて声が裏返る。
しかもこの声はと、轟君では…？

私って何度、醜態を晒せば気が済むだろう…

そう思いながらも私は恐る恐る後ろを振り向く。
そこには予想通り轟君が立っていた。

「(コスチューム姿も格好良い…)」

しかしながらじっくり見る事は恥ずかしくて出来ない。
手に持つクリップボードを抱える様に両手で持ち視線を頑張って合わす。

「あの、どうかしました？」

「相澤先生が呼んでる」

そんな事かと少し残念な反面、
こんな短くても会話出来て嬉しい私。

矛盾してるなぁ…

「解りました！有難うございます」

その喜びを隠せず頬が緩くなりそうだったけれど、
それを隠す様にお辞儀をして私は相澤先生の元へと走る。

「……何か、あったか？」

そのおかげで相澤先生には気味悪がられてしまった。
お願いです突っ込まないでください…

そう思っているのに頬の緩みはなかなか収まらない。