派生魔法 ページ5
フレイを吹っ飛ばした俺達は酒場に来ていた。
まわりが、ガヤガヤと騒がしいのも俺は酒場での醍醐味だと思う。
「ねぇ!なんで貴方が雷魔法なんて使えるのよ?!」
まぁ、そりゃもっともな意見だ。
「じゃあお前ら、派生魔法は知ってるか?」
派生魔法
魔法適性のランクが高いと覚えることができたりする魔法のことであり、例を挙げるならば炎魔法の適性Eでは覚えられないが、Cになると、【炎派生光魔法】の、初級を使用出来るようになる。
「知ってるわよ!でも水魔法の派生には雷魔法はないはずよ!だって雷魔法は風魔法の派生魔法ですもの!」
「たしかにの。水魔法の派生魔法は氷魔法のはずじゃ。」
「ここではあまり話せないんだ。どこが個別で話せるところへいかないか?」
「さぁ、なんで貴方が使えたのかおしえてもらうわよ。」
酒場で個室をとった俺達は話を再開した。
「現時点での水魔法の派生には、氷の他に、毒、天候、熱、泥がある。」
「えぇ、そうね。」
「じゃあこう考えてみたら?派生魔法の派生魔法はないのか?」
「「………っ!」」
「そして俺は試してみた。結果、毒魔法からは、霧、天候魔法からは雷、風、嵐、泥魔法からは、土、砂と、それぞれ派生を発見した。」
「で、でもそれじゃあ…」
「考えてみてくれ。毒から水気を抜けば霧になる。天候は、水や氷を操作することで雷などを作り出していたり、嵐から水気を取れば風になる。泥から水気を取り、固めれば砂や土になる。」
「つまり…」
「水魔法は他の三つの基本属性の上位派生魔法にかならずからんでいるんだ。」
「つまりは、水魔法の特性は恐らく、基本属性に劣るバランス型ではなく…」
「鋭いなアース。恐らくだが、全ての魔法を使用できる。あくまで今までの認識は、副産物にすぎなかったということだと考えている。」
「確かにそう考えれば貴方が雷魔法を使えたことは理解できるわね。」
「俺の予想ではあるが、水という物がはいったことにより、魔法威力や速度、防御力は低下してしまったのではないかと考えている。」
「これは、魔法の常識を覆しかねない情報ね…」
「あぁ、確かにそうだろう。だが世に広めるにはサンプルがたりなすぎるんだ。」
「わかった。わしはお主に協力しようではないか。面白そうだしの。」
「ええ、私も協力するわ。」
「あぁ、二人ともありがとう。よろしく頼むよ!」
と言って俺達は固い握手を交わした後に酒場を後にした。
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鏡花水月の幻想 | 作成日時:2020年4月29日 12時