1話 -転生、修行- ページ3
転生ってこんな感じなの…？
転生モノでありがちな、神とか名乗る人物なんていない。
そういうのは割と好きではあったが、まさか自分が転生するなんて思ってもみなかった。
「てか、ここ…どこだ」
赤ん坊からのスタートでは無いあたり、記憶を失っているのかとでも思った。
まずこの体は誰？
顔は普通の…ちょっと可愛い感じだが、この若緑色の髪のボリュームがすごい。髪ゴムが欲しい。
そして頬に傷がある。
左目から下に伸びる縫い目のようなものがあり、左目の色素が抜けてオッドアイ。カラコンなどではない。
持ち物はスマホのみ。
なぜか前世のものだけど充電がない。
どこかの誰かと入れ替わった？
現在地の確認。
人通りはある程度、街並みは私の知る場所ではない。
「こういうときは…」
現地の人に聞き込みをするべきか。
適当な通行人に目をつけて、肩を叩いた。
「あのー、ちょっと聞きたいんですけど」
しかしその人は私に目も向けず歩いて行ってしまった。
「えぇ…都会は世知辛い…」
まぁいいや、と気を取り直し、今度は壁にもたれかかった人に近付いた。
「ここがどこか教えてもらいたくて…」
しかしこちらも反応は無い。
「あのーすいません…ねぇ、お兄さん…お兄さん！！」
肩を叩いても、前をウロチョロしても、顔に手をかざしてみても、全く反応がない。
「もしかして私、幽霊的な何かだったり？」
こちらからは触れるのに相手からの反応は無し。
片っ端から話しかけてみるも無駄だった。
やはり私は人間の視界に映らないらしい。
「なんだ？ つらすぎる」
早速路頭に迷ってしまう。
どうしよう。
そんなとき、後ろから肩を叩かれた。
私が見えてる？
期待を込めて、後ろを振り向いた。
「ね、こんなとこでなにしてんの？」
「オ゛…………ァ…」
は？ という顔で私を見ている目の前の人物。
呪術廻戦の推し、真人だった。
＿＿え？ 何？
「俺と似てるね。なんの呪い？」
「のろい……え…なに？」
「なに？ って…ふ、はははは！」
急に吹き出したかと思いきや大笑い。
可愛い、愛おしい。
でも今はそこじゃなくて。
「君、もしかして生まれたばっかり？」
ひぃひぃ笑って私の肩を掴む。
触れてる。
そこにいる。
「…私、呪いなの？」
突然現れた推しに若干放心していたが、聞き捨てならない言葉が聞こえた…気がする。
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翡翠(プロフ) - まるめんさん» ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです (9月9日 16時) (
レス) id: dbd7e88ded (このIDを非表示/違反報告)
まるめん - 夢主イメージイラストうますぎません？？？お話も面白いです (9月9日 15時) (レス) @page19 id: 17d5d6def1 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 茨の谷の第二王子さん» コメントありがとうございますm(_ _)mすみません、その作品は存じ上げないですね…！ (2022年4月20日 15時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
茨の谷の第二王子 - 青龍、玄武、白虎、朱雀って「異世界で神獣にハメられました。」で見たぁ！ (2022年4月20日 0時) (レス) @page33 id: d096c6aa19 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - ノアさん» コメントありがとうございますm(_ _)m一日一話がんばります！ (2021年12月27日 19時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2021年11月15日 1時
