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寤side



コナン「……薇。」


布団を被る私に、新ちゃんが話しかける。


その声は私に何かを言い聞かせるような優しい声。


コナン「蘭も心配してたぞ。」


何の反応もない私を見て、新ちゃんはゆっくり布団を捲った。


視線を上げるとメガネを外した新ちゃんが私を見ていた。


寤「……ずっと知ってたの?」


コナン「……夏休みに入ってすぐ、お前が蘭たちに話してた時にはもう」


寤「……なんだ。それなら言ってくれれば……良かったのに。」


そんなの出来ないのは知ってる。


分かってるのに、合理化しようとしてる私の心。


寤「ごめん。新ちゃんは何も悪くないのに」


コナン「……薇を巻き込んだのは俺だろ。」


寤「なにそれ……気にしてたの?」


コナン「そりゃ、少しは」


なんだよ悪ぃかみたいな顔をしながら目を逸らした新ちゃんは、かなり気にしていたらしい。


寤「私、銃向けられた時後悔なんてしてなかった。新ちゃんと同じ運命を辿るならそれでいいって」


コナン「……バーロー、お前が死んでも俺と会えねぇじゃねぇか。」


寤「……いやいや、私新ちゃん死んでると思ってたし。皆死んだって言うから


あ、黒ずくめの人達ね。電話かけても出ないしさ、だから……心の中ではもう諦めてたのかもしれない……結果良かったんだけどね!


そうでしょ?結果が良ければ全て良しって言うし!」


自分から言ったくせに恥ずかしくなってきて、恥ずかしさを隠すために早口になる私。


あぁ、バレバレなんだろうなと


こんな隠そうとしてる自分が恥ずかしいなと


視線を落とし嘲笑うように口角をあげた時、私の頬を撫でた新ちゃん。


どうしたのと顔を上げると目の前に新ちゃんの顔があって


なんの躊躇もなく、唇がそっと触れた。




。。

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ぴよきち(プロフ) - めめさん» コメントありがとうございます!お言葉嬉しいです。これからも多くの作品が公開されていきますので、是非お付き合いください! (8月26日 20時) (レス) id: a2277f06a3 (このIDを非表示/違反報告)
めめ(プロフ) - こちらシリーズが大好きでもう何周もさせていただいてます♪後々、安室さんが組織の一員だけではないという誤解が解けたらいいなぁ〜なんて…思ってます!無理のない範囲での更新、楽しみにお待ちしております♪ (8月21日 1時) (レス) @page28 id: 046701b798 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよきち(プロフ) - リリーさん» コメントありがとうございます!黒鉄の魚影是非書かせていただきたいと思います!公開には時間がかかると思いますが、どうかお付き合い下さい! (5月10日 0時) (レス) id: a5258d7164 (このIDを非表示/違反報告)
リリー - とても面白かったです!リクエストなのですが、もしできたら黒鉄の魚影も見たくて書いていただけたらとても嬉しいです! (5月7日 23時) (レス) @page7 id: 21e42d8d57 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよきち(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます!移行後もお楽しみください (2023年4月22日 23時) (レス) id: a5258d7164 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴよきち | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年9月17日 22時

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