検索窓
今日:19 hit、昨日:387 hit、合計:272,970 hit

23 ページ23

Aside。




「……大丈夫ですか?」


そんな私に話しかけたのはよく知らない男の人。


A「……大丈夫です。」


人がいたことが恥ずかしくて、すぐ涙を拭いた。


「擦ると赤くなりますよ。」


A「大丈夫ですから」


男の人はハンカチを取り出し、私に差し出す。


「話を聞くだけならできます。初めましてだからこそ話せることもあるんじゃないですか?」


そう言いながら私から距離を取り座った。


A「……オリオン座って知ってます?」


「オリオン座?えぇ、知ってますけど」


A「今見えてるんですか?」


「えーっと、」


スーツ姿の男の人は空を見た。


「あれですよ。」


指を指したところにあったのは星が3つならんだ砂時計。


A「へへ、そっちだったかぁ。」


「星、好きなんですか?」


A「んー、好きっていうんですかね。全然どれが何かわからないんですけど」


「見るのが好きなんですね。」


A「はい。」


答えながら見た男の人はさっき逆光で見えてなかった顔が見えた。


A「綺麗な髪の毛……」


「そうですか?」


A「外国の方ですか?」


「いいえ。日本人ですよ。髪の毛は生まれつき」


A「へぇ、私もそのくらい綺麗な色だったら良かったなぁ」


自分の髪を触ると、男の人は笑いながら私の顔を見た。


「僕は貴方の髪色の方が好きですけどね。」


A「ないものねだり?」


「そういう事です。」


へへと笑うと、男の人もへへと笑う。


何故かこの人とは初めてあった気がしなかった。


24→←22



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (111 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
486人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

藍梨 - すっごく面白いです!この作品に引き込まれるように読んでしまいました!続き頑張ってください、応援しています! (2021年8月22日 15時) (レス) id: 42bd1ecc91 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - 彼女ちゃも、新一ことも心配しているし、大切な恋人だし、マジで、彼女ちゃが小さくなちゃたあ、続きが楽しみです (2020年10月31日 21時) (レス) id: de686f9f84 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぴよきち | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年9月22日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。