片目が義眼の転校生は...【名探偵コナン】

Dinner＿24 ページ27

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暖かみのあるLEDに照らし出された豪勢な料理達




真っ白なテーブルクロス

ヴィシソワーズに浮かぶパセリ

銀を放つカトラリー




何これコース料理？三ツ星レストラン？？一般家庭の夕食とはかけ離れている



一人真顔のままプチパニックに陥っているとコナン君が苦笑いを浮かべた


「もー...いくらなんでも張り切り過ぎだよ沖矢さん」

「坊やが友人を連れてくると言っていたものでつい......ですが作り過ぎましたね」



顎に手を添えているが然程悩ましい表情は見受けられない



そんな姿を横目に引かれた椅子に腰掛けた



「取り合えず冷めないうちに食べようか」


同様に向き合わせで腰掛けたコナン君を前にカトラリーを手にして前菜にナイフを入れる



「あ、そう言えば聞きたい事あるんだけど」

『...え、私？』

「うん。Aさん」



マッシュポテトを生ハムで包み、上にイクラが乗った物を口に運ぶ。うん、間違いなく美味しい



「Aさんってさ、キッドとどういう関係？」

『へ、ぇ？』



思わず変な返しをしたが私ばかりに否がある訳ではないだろう


何の脈絡もなく唐突にキッドとの関係を聞かれる


何でキッド...？


暫しポカンとしながら口だけは動いていた



『えっと、何でキッド？』


脳内を占めていた疑問をそのまま口について言葉にすればコナン君の持つカトラリーが下がった



「Aさんあの時、『怪盗キッドの変装を見破って口封じに連れ出された』って言ってたよね」

『うん。言ったね』

「でもさ、そもそもキッドの変装は簡単に見破れる代物じゃないし、ましてや口封じに誘拐ってのも引っ掛かる...」



フレームを押し上げた眼鏡のレンズがキラリと光る


流石は探偵。目のつけどころが鋭い



『でも、その言い方だとコナン君の方がキッドと親密な関係に聴こえるよ？』

「えっ、あ。いや別にそんなんじゃ」


どうにもこの話題を避けたくて一枚上手を取る


顔の前でブンブン手を高速で振るコナン君面白い。否定のつもりなんだろうな

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