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1時間くらいだろうか。
このグラスの中身の正体がわからぬまま、勧められるままにもう4〜5杯は飲んだ気がする。
「……ハ？なんで効かねぇの？ちゃんと入れたよな？俺。」
先程から何やらブツブツとこちらを睨むように見ながら言っているが、何の事だろうか。
「なァお前、身体なんともねぇの？
火照ったりしてこねぇの？」
「いや、特に。
…………あ、もしかして薬入れました？
ごめんなさい私、そういうの効かないんです。」
どうやら彼は酒にそういった薬を混ぜたらしい。
しかし、申し訳ないことに私には効かない。
…いや、効かなくなってしまったと言った方が正しいか。
囚われてから、新薬の実験かという程に毎日毎日薬漬けにされたのだ。
はじめこそ乱れ、狂い、壊れたこともあったが最終的に慣れすぎてしまったのか、何も効かなくなってしまったのだった。
そういった薬はもちろん、普通の薬も、もちろんアルコール類も。
「んだよ、効かねぇのかよつまんねーな。」
ドロドロにしてやろうと思ったのによ、なんて舌打ちをする姿になんだか申し訳なさを感じた私は、
彼の手を引いてベッドへと行き、ブラウスのボタンを外した。
「したいんですか？別にいいですよ。」
あの日蘭さんに選んでもらった下着が顔を出す。
みるみる男の顔になっていく三途さんに、
ああそういえば、元いた所でもこんな顔されたっけ、なんて不意に懐かしくなった。
「オマエ、最高じゃん。」
ネクタイを緩めて近づき、私の唇に噛み付く三途さんからは甘い匂いがした。
◇
◇
覆い被さる三途さんが恍惚とした表情を浮かべて私の身体を楽しむ。
別に、きもちいいなんて思わない。
楽しそうだなって、嬉しそうだなって。
そういう感情が湧かなくても準備が整っていくなんて、女の体は便利だなぁなんて思いながら。
入れンぞ、と熱を当ててくる三途さんに頷くと、どこからかバタバタという足音と、ドアが蹴破られる音。
「三途テメェ…。」
息を切らして、怒り狂った顔の竜胆がいた。
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睡魔ちゃん(プロフ) - チョコプリンさん» こちらにもコメントをくださりありがとうございます。とても嬉しいです。いつか番外編のようなものが出せたらいいなと思っています！！ (2022年2月18日 23時) (
レス) id: 0343b2f4d3 (このIDを非表示/違反報告)
チョコプリン(プロフ) - コメ失礼致します💦好きな子を一途に大切に思っている竜胆に惚れました…いい味出して下さるお兄様も最高です🥰素敵な作品をありがとうございます！ (2022年2月15日 11時) (レス) id: e53e09d499 (このIDを非表示/違反報告)
肯定ぺんぎん(プロフ) - 睡魔ちゃんさん» 睡魔ちゃん様が私のお話を読んで頂いていたとは…感無量です！！身に余るお言葉、本当に嬉しいです。新作、早速お気に入りさせて頂きました！更新お互い頑張りましょうね！ (2022年2月6日 22時) (レス) id: c944845778 (このIDを非表示/違反報告)
睡魔ちゃん(プロフ) - 肯定ぺんぎんさん» はじめまして、コメントありがとうございます！貴方様のお話、読ませていただいております！私とは比べ物にならないくらいの語彙力と表現力に仰天しました。お互い執筆頑張りましょうね！ (2022年2月5日 19時) (レス) id: af7842152a (このIDを非表示/違反報告)
肯定ぺんぎん(プロフ) - 睡魔ちゃん様、はじめまして。初コメ失礼いたします。最初からずっと読ませて頂いておりました。まっすぐ愛してくれる竜胆に心を溶かされました…素晴らしい作品に出会えて嬉しいです。完結お疲れ様です！次作も楽しみにしております！ (2022年2月5日 11時) (レス) @page30 id: c944845778 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡魔ちゃん | 作成日時：2022年1月19日 20時
