【暗殺教室】アスピラスィオン【赤羽業】 (ページ9)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:16,142 hit

暗殺９ページ9

そしてＥ組がクラスとしてまとまり、馴染んできた頃。

私にも仲の良い友達ができた。

私の前の席である、奥田愛美というクラスメートだ。

席が前後ということもあり、話す機会が多かったため、すぐに仲良くなった。

「Aちゃん、私もみんなの役に立てる日が来るでしょうか？」

控えめな子だが、化学実験や調合のときは生き生きとしている。

「うん、愛美ちゃんの実験とか今後に繋げられるよ。一緒に頑張ろうね」

「はいっ、私…Aさんのように努力をしてる方、素敵だと思います」

彼女は時に素直というか、直球である。

正直そんな風に言われたことがなかったため、嬉しかった。

「あ、ありがと…」

「ふふっ、赤くなってて可愛いです。」

私の様子を楽しそうに笑う天然少女には敵わないな。

ふと、そこにもう一人の声が聞こえた。

聞き慣れたあの声だ。

「奥田さーん」

カルマくんだ。

愛美ちゃんに用があるみたい。

私…ここにいてもいいのかな。