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暗殺４３ ページ43
「…好きなんだ……」
ふっと彼の口からそう聞こえた。
聞き間違いじゃない。
確かにそう聞こえた。
なぜか足が震えだす。
自然と自分の目の前が真っ暗になる。
それと同時に視界がぼやける。
だめ、泣きそう…
急いでその場を離れようと、震えた足で踏み込む。
その直後だった。
「…私も好きです！」
愛美ちゃんの声も聞こえた。
じゃあ２人は両想いだったの？
バカみたいじゃん、私。
優しくしてもらって自惚れて…
気付けばもう遅い。
ほんとは分かってた。
でも、どこか自信がなくてはっきり断言できなかった。
私は…カルマくんのことが好きってことを。
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作者名：彗 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sui12141/
作成日時：2015年3月15日 2時
