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俺以外の子供は合わせて11人で、下は2歳から上は12歳まで親がいなくても案外やっていけるもんだと、むしろ自由に生きられる今の方がずっといいと思っていた。
ただ、村に留まっていると敵に襲われた時子供だけじゃ太刀打ちできない。
俺たちは必要なものだけ荷物に詰めると村を燃やして山を降りた。
藤原「康二、額当ては？」
向井「そんなもん捨て。俺たちはもう鈴蘭やないねんから。」
藤原「これからどこ行くん」
向井「わからんけど、しばらく野宿やで」
西畑「そんなら村におった方がよかったんちゃうの？」
向井「あかんよ。」
大橋「なんで？」
向井「大人の忍がどっか行ったってことは、鈴蘭が無くなって子供だけの里やってことはもう広まってる。鈴蘭の血を引く俺たちには、想像以上に利用価値があんねん。」
藤原「利用価値、、？」
向井「他の人より身体能力に優れてる俺たちは、労働力には持ってこいやし、他の忍にとっても鈴蘭の血を欲しがるやつが攫いに来たりする。
あそこにあったら、危ないねん。」
大西「僕たち、、どうなるん？」
向井「大丈夫やで、俺が絶対守ったるからな。」
そこから俺たちは野営をしつつ、森の中で訓練を積んでたまに出会した山賊や盗賊を返り討ちにしながら、父や兄から教わった技を毎日子供達に教えた。
3年も経てば、かなり上達していた。
藤原「でもやっぱ、康二には敵わんな。」
向井「そんなことないやろ。」
藤原「謙遜すんなや。誰がなんで言うても忍の技術やったら康二の右出るやつはおらんかった。」
向井「、、。」
藤原「なぁ、何があってん、あの日。」
向井「、、、」
藤原「あれから康二、様子がおかしいやん。今日も山賊に会った時やって先陣切って突っ込んで行くしさ。」
向井「そら、、年上やし、、」
藤原「それだけじゃないやん絶対。あんだけ人に刀向けるん嫌がってたのに。」
向井「、、、そうするしかない時だって、あるやん。」
藤原「、、康二？」
向井「俺は、みんなを守るためやったらなんでもするで。本当は、みんなを戦わせたくない。けど、いざという時自分の身を守れるだけの力は持たせてあげたい。」
藤原「、、着いて行くで、俺は。」
向井「ん？」
藤原「康二について行くよ、何があっても。」
向井「なんやねん急に、」
藤原「兄弟やからな。」
向井「、、うん」
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スヒョン(プロフ) - m.mさん» コメントありがとうございます！頑張って編集した甲斐がありました。お話も随時更新していくので読んでくださると嬉しいです！ (9月7日 12時) (
レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
m.m - 今回の動画胸熱すぎました！何回もリピしてます！小説も動画も更新楽しみにしてます！ (9月6日 20時) (レス) id: c7ba4a52f7 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - くみさん» くみさんコメントありがとうございます😊少しずつみんなの過去が明らかになってくるので読んでいただけると嬉しいです。 (6月12日 15時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
くみ(プロフ) - 更新ありがとう御座います！毎回楽しみに読ませて頂いております！皆さん悲しい過去を背負って生きてきたのですね｡･ﾟ･(ﾉ∀`)･ﾟ･｡ (6月11日 21時) (レス) id: ac351487ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スヒョン
| 作成日時：2023年6月8日 13時
