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俺が初めて任務に出たのは12歳になった夜やった。みんな12歳を迎えると大人の忍に混じって任務に出る。兄ちゃんも一緒やった。
俺の初任務って事もあって、頭領である父上も任務に同行した。
今日の任務は、ある城に忍び込んで城に住む全員を殺す事だった。
父「単純な任務だ。」
向井「、、、はい」
父「康二、情など持つな。鈴蘭の忍らしくしろ。間違っても俺の顔に泥をなるようなことはするなよ。」
向井「、、はい」
父上が部屋を出て行くと、入れ替わりに兄ちゃんが入ってくる。
兄「、康二」
向井「兄ちゃん、、俺、どうしよう、」
兄「やっとこの日が来たんや。この期を逃すな。」
向井「えっ？」
兄「任務に出て、みんなが城の中に忍び込んだらいずれ城の中は戦場になる。お前はその混乱に乗じて逃げろ。」
向井「え、、そんなこと、」
兄「大丈夫、兄ちゃんに任せろ。」
向井「、、もし、父上に見つかったら、、俺だけじゃなくて兄ちゃんだって、」
兄「俺のことはええねん。逃げることだけ考え。」
向井「兄ちゃん、、」
兄「お前は、俺よりも心根が優しい。誰かのために涙を流したりできる子や。」
兄ちゃんは俺の手を両手でぎゅっと掴んで真剣な眼差しで言った。
兄「この手は、人を殺めるために使ったらあかん手や。誰かの涙を拭ったり、大切な人を守ったり、人を幸せにすることに使わなあかん。」
向井「、、、」
兄「大丈夫や。きっと上手くいく。悔しいけど俺よりもお前の方が忍の能力は上や。俺には逃げれるほどの体力も技量もない。」
向井「そんなことっ、」
兄「頼むで康二。ちゃんと逃げてや。何があってもやで。」
黒装束に着替えた俺と兄ちゃんは、鈴蘭の家紋が着いた額当てを付けて他の忍と一緒狙いの城へと向かった。
俺は他の忍と共に城の中心部へ潜り込んだ。
すると見張りにバレたのか直ぐに騒ぎになって、兄ちゃんの言う通り城の中はあっという間に戦場と化した。
向井「まさか、兄ちゃんわざと、、」
俺のために、わざと見張りにバレるようにしたんだ。
よし、、今だ。
と思った瞬間。
父「康二、城主はお前がやれ。」
向井「えっ、、」
完全に機を失ったと思った。でも
兄「その必要はありません。」
にいちゃんの声がして、振り返ると兄ちゃんの足元にはその城主が横たわっていた。
兄「俺がやりましたから。でも、まだ隠れてる者がいます。康二、探しに行くぞ。」
康二「はい」
逃がしてくれようとしてる、。
兄に駆け寄ろうとしたその時だった。
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スヒョン(プロフ) - m.mさん» コメントありがとうございます！頑張って編集した甲斐がありました。お話も随時更新していくので読んでくださると嬉しいです！ (9月7日 12時) (
レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
m.m - 今回の動画胸熱すぎました！何回もリピしてます！小説も動画も更新楽しみにしてます！ (9月6日 20時) (レス) id: c7ba4a52f7 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - くみさん» くみさんコメントありがとうございます😊少しずつみんなの過去が明らかになってくるので読んでいただけると嬉しいです。 (6月12日 15時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
くみ(プロフ) - 更新ありがとう御座います！毎回楽しみに読ませて頂いております！皆さん悲しい過去を背負って生きてきたのですね｡･ﾟ･(ﾉ∀`)･ﾟ･｡ (6月11日 21時) (レス) id: ac351487ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スヒョン
| 作成日時：2023年6月8日 13時
