スノ担、マネになる。 (ページ30)

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♯30 「モンブラン」ページ30

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『雪襠side』

目黒さんたちと別れて

深澤さんを探しに楽屋へ行くけど

雪襠「あれ、、いないみたい、、」

もう準備に入ってるはずなのに、

おかしいなぁ、、

一度自分の控室に戻ろうと

廊下を歩き始めると

深澤「雪襠さん！」

廊下の向こう側から深澤さんが走ってくる

雪襠「あ、深澤さん！

　すみません、ちょうど探してました！」

深澤「あぁ、、よかった、、

　本番前に見つけられて、、」

息を切らして話す深澤さんが

笑顔で駆け寄ってくる

雪襠「どうしたんですか？」

深澤「、、も、、」

雪襠「も？」

深澤「モンブラン！、雪襠さんでしょ？」

雪襠「あ、、」

深澤「毎朝俺の楽屋に、

　俺宛に差し入れしてくれてたの雪襠さんだよね？

　今日はモンブランだった、」

雪襠「バレました、、？」

深澤さんが食欲がなくて

稽古始めに比べてだいぶ痩せていると思って

こっそり差し入れをしていたのだ

深澤「おれ、てっきり、Jr.の誰かかなって

　思ってたんだけど、

　みんな違うって言うしさ、

　そしたら、阿部が

　昨日雪襠さんに好きなスイーツ聞かれて

　モンブランって答えたよって言われてさ、、」

雪襠「あ、、なんか、、勝手なことして

　すみません、。

　余計なお世話だとは思ったんですけど、」

深澤「いやいや、違くて、、

　その、、ありがとう、、って

　言いたかったんだよ。」

雪襠「え？」

深澤「なんか、、いつも付箋に

　メッセージ書いてくれてるじゃん？

　あれに、めちゃくちゃ元気もらってて、

　食欲もだんだん戻ったし。

　もらった付箋の紙、全部取ってあるw」

本番の時間が迫っているからなのか

早口でジェスチャー混じりに話す深澤さん

深澤「お守りにする」

雪襠「えぇ、、なんか、恥ずかしいです、、

　それならもっと

　ちゃんとした紙に書けばよかったです、、」

深澤「いいんだよ、これがいいんだってw」

雪襠「はぁ、、」

深澤「ありがと、本当に、」

雪襠「いえ、それくらいしか出来なくて、、」

深澤「ほんっと、謙虚だなぁww」

雪襠「深澤さん、そろそろ準備、、」

深澤「うん。行かなきゃ、

　じゃあまた公演後に」

雪襠「はい！」

深澤「本番、見ててね！」

ニカッと笑うと手を振って

楽屋の中に入って行った

雪襠「わたしも行かなきゃ」