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ー『雪乃屋大広間』ー佐久間ー
俺と辰哉は事の顛末を事細かく話した。
城下町の門の路地でその子が傷だらけで立っていた事。そこには酷曇の跡があった事。声を出せないと嘘をつき、性別と名前を偽っていた事。妖が見える事。背中に呪いをかけられた傷がある事。朱雛院という陰陽師の名家の人間だと言う事。妖が見えるようになったのは３日前だと言う事。全てを話した。
犬神「じゃあなにか？朱雛院の人間が、何故か陰陽師の酷曇に襲われ、朧の城下町に逃げ込み、佐久間に拾われ嘘が明るみになったから逃げたと言う事だろ。追い出して正解ではないか。」
渡辺「お前いつの間に俺の影から出てきたんだよ」
犬神「・・・ずっと隣にいたぞ。」
渡辺「あ、悪い」
マタタビ「まったく、これだから犬の脳は単純だと言われるんだ。」
犬神「なんだと？」
隠れていると言ったマタタビが犬猿の仲である犬神の言葉に俺の影から飛び出してため息混じりにそう言った。
マタタビ「不可解な事が多くあるだろうに。」
岩本「なぜ陰陽師の人間が陰陽師の酷曇に追われているかということか？」
玉藻「あたしも傷を見たけどね、容赦なく殺そうとしている風だったよ。歩けているのが不思議なくらいさね。なぁ辰哉？」
深澤「あぁ、どこもかしこも深手だった。」
阿部「それに、妖が見えるようになったってのも引っ掛かる。見える者は生まれ持ってその才能を授かると相場が決まっているのに。」
佐久間「あと、マタタビ。お前、あの子は会った時に変わった霊気を感じたと言ってなかったか？」
マタタビ「そう。あの霊気はまるで・・・
琥珀のようだったさね。」
その瞬間、その場にいた妖がマタタビを一斉に見た。
崇徳上皇「まさか・・・そんなはずはない。琥珀は300年も前に死んだはず。」
犬神「馬鹿猫の間違いだろう。」
マタタビ「なんだと？！」
玉藻「いいや、あながち間違いでもないかもしれない。あの懐かしい感じ、たしかに琥珀の霊気に似ている。」
村上「そうだね。マタタビの言葉を聞いてなんだか腑に落ちたよ。離れ難いと思ってしまったのは、そういう事なのかもね。」
真都の言葉にまた一同が静まり返るが、俺と辰哉と亮平、照と翔太はなんのことだから分からなかった。そんな時、沈黙を破るかのように高い声が聞こえる。
向井「今帰ったでー！」
康二とハクタクが姿を表す。
向井「あれ？飯まだやん！久しぶりにみんなで集まるて聞いたからすっ飛ばして帰ってきたのに」
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Asura(プロフ) - ありがとうございます！楽しみなしてます😆 (6月9日 1時) (
レス) id: 79a3f00215 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - Asuraさん» はじめまして！コメントありがとうございます！まだ続編移行しておりませんので、しばしお待ちください！移行しましたら移行先貼りますね😊 (6月8日 1時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
Asura(プロフ) - 初めまして！スヒョンさんのお話大好きです❤️いつも更新楽しみにしながら読ませていただいてます😆突然なのですが、続編の移行先はどこになりますか？ (6月8日 0時) (レス) id: 79a3f00215 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - 39ra1sh0wさん» コメントありがとうございます！usermho6x4ya37←こちらになります！作品名検索でも出てくると思います！ (6月7日 22時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - はなさん» はなさんコメントありがとうございます！嬉しいです😊 (6月7日 22時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スヒョン
| 作成日時：2023年4月22日 2時
