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4.今のままで ページ4

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菅原のことは諦めるしかない。
新しい恋でも探そうか。なんて、思ったところでそんなすぐに出会いもあるわけもない。
はぁっとため息を一つ付く。


「宮下、何か元気ない?」
「ぎゃああっ!!!?」


背後からいきなり声をかけてきたのは
今頭に思い描いていた人。



「何かさっきからずっと難しそうな顔してるからさ」




菅原は、優しい。
私の変化にもすぐに気づいてくれて
声をかけてくれて
好きになった頃とまったく変わってない。
ずっと私の好きな菅原のままだ。



彼女が出来たって何も変わらないし
私達の関係だって何も変わっていない。
もしかしたらそれはすごく幸せなことなんじゃないのかな。
付き合って別れたとしたら、きっと気まずい。
それで卒業なんてしちゃったら、それまでだ。
このままいい友達でいれたら…。



「なんでもないよ、ありがと」



菅原が行ってしまった後、また背後から急に声がする。



「A!!!」



声と同時に抱きつかれる。
結の声だった。




「大丈夫?」
「大丈夫だよ、他にいい人見つけることにした」
「え!?見つかるの!?」
「いや…わかんないけどさ、ずっと落ち込んでもいられないじゃない?」



これ以上、結にも菅原にも心配かけたくないし
少しくらい強がってもいいよね。

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作者名: | 作成日時:2019年3月22日 11時

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