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パクパク。……パクパク、噛む力すらなくなるほど面倒になった食卓は会話すらなく無言の時間が流れていく。
こんなに部屋が静かなのはいつぶりか…、一人暮らしの記憶も大分前のことで急に寂しさが増える。
「テレビ、テレビつけよう!」
なんて、その場を凌ぐためだけの方法は全てやり尽くした。
「あーーーーー、」
「ちょ、あれなんなん?軽いホラーなんやけど」
「なんかAちゃんが旅行行ってて家に一人なんだって」
「えぇ、なんで家に居るうらたんがホームシックみたいになってんの?」
「とりあえず面倒臭いからこの大役、センラに預けるわ」
「センラさんおねがーい」
この通りメンバーからも飽きられる程の悲惨な状態にチラリと三人の方を向けば、勢いよく目を逸らされる。
ちっ、なんだよ。
頬を膨らませて足をプラプラ空中で歩く。ついでに意味もない所を連写してやる。
「ちょ、志麻くんおれには無理ですって。あれはいつも以上にやばい!」
「俺も流石に無理やわ。いつもの5倍ぐらい面倒臭い」
「カシャカシャうるさいから、早く止めてきてよー」
「「さかた、行け!!」」
良いからさっさと構いに来いや。
「あー、うらさん?えと、なんかあったん?」
二人の押し出しに負けたのか坂田が仕方なくと言った感じで話しかけてくる。なんとなくそのままカメラを坂田の方に向けて写真を撮る。
「は!?ちょ、この人絶対元気やって!!」
ついでにとでも言わんばかりに志麻とセンラのほうにもカメラを向けて写真を撮ればそこから争いが始まるように4人で撮りあいが始まったが、ただの容量の無駄遣いだ。
オレもめちゃくちゃ撮られた。納得いかん。
「はぁ、……、んで?ちょ、1回休憩しよ、」
意味もわからない遊びを全力でやる大人の姿が客観的に見て苦しくなったのか下2人がスマホを直してオレの所まで椅子を引っ張って座る。
「なーんかあったんじゃないんですか?」
「……なんで分かんの。エスパー?」
「いや、わかり易すぎて……」
家に一人って思っているよりも辛くて、ご飯味しないし、一人で寝るには広すぎるベッドで朝アラームがなるまで音もない。
「……誰か泊まりに来いよ」
「いや、明日にはAちゃん帰ってくるんやろ?いいやん、一日くらい」
「はぁ……、」
寂しさ、半分とちょっと。
続く。
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こんぺいとう。(プロフ) - ☆Mercury☆さん» ありがとうございます!私、ついに師匠になったのですね!!分かりました!頑張ります!! (2020年2月29日 22時) (レス) id: 5845111e18 (このIDを非表示/違反報告)
☆Mercury☆(プロフ) - ふえー!!めっちゃ楽しみにしてました!!新しい彼女ちゃんたちが....!!一生ついていきます。師匠!! (2020年2月29日 13時) (レス) id: a1aa4e6d76 (このIDを非表示/違反報告)
海 - 初コメ失礼いたします、ずっと前からこの小説を読ませていただいて本当に感動しています!語彙が豊富だし、こんぺいとう。の名前の通りいろんな色のお話楽しみにみています。夢への努力と小説更新大変かもしれませんがずっと待ってます!! (2019年10月26日 20時) (レス) id: b53af4e032 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury(プロフ) - よ、よかったぁ〜!ライブの小説が丁度あがっていたからもしかしたら...。と思いまして( ;∀;)ごめんなさい。福岡でしたか!私は北海道でした!弟さんも良かったですね!! (2019年9月25日 20時) (レス) id: a1aa4e6d76 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとう。(プロフ) - Mercuryさん» あ!いえ!全然大丈夫ですよ!福岡に参戦してました^^* とても楽しめましたよ◎末っ子くんもますますファンになっていました^^* (2019年9月25日 19時) (レス) id: 5845111e18 (このIDを非表示/違反報告)
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