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貴『だったらいいですよ、何をどうしようとお好きにどうぞ!』
天「お好きにどうぞ、ねぇ…」
貴『ええどうぞ遠慮なく!!それに、どうして過呼吸なったのかも分からないんですよ…!
唯一真冬くんと会う年に一度の親戚の集まりでは、真冬くんが話しかけてくれても、
私が一方的に下を向いていたり、話を続けようとしなかったので、
確かに真冬くんとはまともに話した事も、お互い顔を合わせた事もないです!
でもだからといって、自分の家で預かる子が来るというのに確認もせずに「知らない」はないんじゃないですか?
このぐらいの時刻に自分の家に女子高生の従兄妹が来ることは伝わっているはずです!
…やっぱり、たらい回しにされた私を匿う人が自分しかいなくて断るに断りきれず、
ここまで大きな芝居をしたんですか?もうっ、訳が分からない…!』
話せば話すほど、涙がまた出てくる。
貴『…こんな事になるならっ、お母さん達について行けばよかった…!
ただお世話になるって決まった家に行っただけなのに、なんでこんな事に!なんで…っ!?
私が何をしたっていうの?意味が分からない…!
あーーー!もう!ウザいな!!なんで初対面の赤の他人に面倒事起こされなきゃいけないんだよ!あぁっ!!』
ダァンッ!!
怒りの矛先をどこに向けたらいいのかすら分からなくなってきて、思わず足の裏を思いっきり地面に叩きつける。
貴『お母さんっ…、早く帰ってきてよ…っ』
イライラしながらも泣きじゃくる私の腕を未だ掴んだまま、
男性は私の話をじっくり考えるかのように黙ってしまった。
その男性の様子に、余計にイライラする。
貴『あなたはどうして私を追ってきたんですか、なんでそんな目をするんですか。
こんな訳が分からない話、説明してくれなきゃ分かんないですよ…』
天「…君は、本当にリスナーさんじゃないんだね?」
貴『さっきからリスナー、リスナーって。一体なんの話ですか?』
天『…ちゃんと目を見て話して』
貴『それはちょっと勘弁して頂きたいです。』
天「俺は君を疑ってるの。目を見なきゃ分からないし伝わらない」
そう言われて地面を映していた視界を恐る恐る男性の目元へと向ける。
あの目を見てしまってからというものの、男性の目を見るのが酷く怖くて仕方がない。
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れー - めちゃくちゃおもしろいです! (2020年8月9日 16時) (レス) id: 8ab926093f (このIDを非表示/違反報告)
シュガ~ソルト(プロフ) - 柴イヌさん» 偉そうに言える立場ではありませんがぜひ...待っているというお言葉がきけて嬉しい限りです(T_T) (2020年5月21日 5時) (レス) id: eb4905d3d3 (このIDを非表示/違反報告)
シュガ~ソルト(プロフ) - 柚柚さん» そう言っていただけて本当にありがたい限りです、本当にありがとうございます(/ _ ; ) (2020年5月21日 5時) (レス) id: eb4905d3d3 (このIDを非表示/違反報告)
シュガ~ソルト(プロフ) - 四季?゚?.゚?さん» こちらのワガママですみません、、、そしてありがとうございます( ; ; ) (2020年5月21日 5時) (レス) id: eb4905d3d3 (このIDを非表示/違反報告)
柴イヌ - そうなんですか。多分自分はソルトさんよりも年下で学生です。是非ソルトさんのアドバイスを参考にさしてもらいます。ありがとうございます。ソルトさんの作品大好きなのでこんな奴で良ければいつでも待ってます!!無理をせずソルトさんのペースで頑張って下さい! (2020年5月20日 15時) (レス) id: 525b615957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュガ~ソルト | 作成日時:2020年3月19日 18時