013 ページ13
ミルは男性にダンスに誘われたみたいで、私から視線を外した
そして私の方は末澤さんとのダンスが終わり、大勢の人の中に紛れて退散
どんだけトイレ行きたかったんだよって思われてもいいから
とにかく早くジュアと出会って欲しくて
「はぁ...すっごく疲れた...精神的に」
別に本当にトイレに行きたかったわけじゃないし
末澤さんとジュアの出会いのシーンを見逃すなんて嫌だから、
とりあえず端っこに移動してオーラを消し去った
末澤さんの席の方を見ると、ちょうど次がジュアの番だ
ジュアがお辞儀をして...
え、終わり？なんで？
もっと会話が弾んで、別で会う約束をするんじゃないの？
私の記憶違い...いや、あんなに読みこんだ大事なシーンを忘れるはずない
末「Aさん、なんでこんな所に...」
「わぁっ！」
末「あ、驚かせてしまってすみません」
なな、なんで、いつの間に！
末「ダンスの後見失ってしまったので席に戻ったんですが、やっぱりもっと話したくて」
「わ、私なんかよりジュアとお話ししてください！」
末「ジュア...？」
「さっきご挨拶されてたご令嬢です！」
末「あぁ...でも、なんでその方を気にされるんですか？」
「それはっ」
ジュアがヒロインだからですとは言えないけど...！
私と話してる場合じゃないんです
末「俺はAさんと話していたいです」
「あの...どうしてそんなに私に構ってくださるんです？」
末「Aさんのことが気になってるからです」
「......は、い？」
おう...何言ってんだこの人？！
あんたが知るべきなのはジュアだつってんのに！
...あかん、つい口が悪くなってしまった
「い、いや、初対面ですよ？」
末「そうですね、今日初めて話しました」
「それなのに気になるって...」
末「Aさんと実際に話した上で、人柄に惹かれてます」
「え、ちょっと、急に何の話を...？」
末「正直な話、結婚していただけないかとも思ってます」
惹かれて...ます...？結婚...？
待って、このまま末澤さんのペースで話されるとまずい
「末澤さんのお隣にはもっと相応しい方がいらっしゃるはずです」
末「相応しいとか、そんな他人からの評価なんてどうでもいいんです」
「どうでもよくありませんよ...」
末「分かりました、まずはもっとお互いを知る為に今度食事に行きませんか？」
全然分かってないんですが...
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 503人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Aぇ!group」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
軟骨(プロフ) - ちぇるしーさん» コメントのセンスが良すぎて思わずふふっと笑っちゃいました。このお話の肝は晶哉だったりしますね。いってらっしゃいませ！ (10月4日 0時) (
レス) id: 720d6cffa8 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇるしー(プロフ) - お話の途中で晶哉がおもろすぎてコメントしてしまいました。今、彼はティーポットを割った所です。最高に面白いです、では続きに行って参ります。 (10月3日 11時) (レス) @page30 id: 54f901c7b7 (このIDを非表示/違反報告)
軟骨(プロフ) - ちいさん» コメントして頂きありがとうございます！続きの更新も頑張りますね！ (2022年7月25日 2時) (レス) id: 720d6cffa8 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 更新嬉しいです！続きもめっちゃ気になります！！ (2022年7月18日 3時) (レス) @page38 id: dd60ea8e42 (このIDを非表示/違反報告)
軟骨(プロフ) - ぽこぴーさん» コメントして頂きありがとうございます！嬉しすぎて泣いてます(;_;)本当にありがとうございます！！ (2022年7月18日 2時) (レス) id: 720d6cffa8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：軟骨 | 作成日時：2021年12月14日 6時
