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この状況、どう切り抜けようか...
「あ、あのっ、」
末「はい」
「ちょ、ちょっとお手洗いに...」
末「分かりました。ここでお待ちしています」
待たなくていいんですよ！あなたにはジュアの所へ行って欲しいんですよ！
「い、いえ、ご挨拶の為に待たれてる方たちがまだいらっしゃいますし」
末「あなたと踊った後でも十分間に合います」
「お急ぎの方とか...」
末「...もしかして俺のことが嫌いですか？」
「そんなわけありません！」
寂しそうな笑顔を向けないでいただきたい
でも私は絶対にあなたの誘いを受けるわけにはいかないんです
末「いいんです、あなたが嫌がることはしたくありませんから」
「ち、違います、嫌なわけでは...」
あ...まずい
末澤さんと私の会話は周りには聞こえない程度の音量だけど
私たちを見てる全員が、なぜ早く踊らないのかって顔をしてる
よく考えたら、この場でもし末澤さんの申し出を断ってしまった場合
KJAの娘がSue'sの御子息に無礼を働いたなんて噂が広がるかもしれない
KJAの名に泥を塗るわけにはいかないけど
ここで末澤さんと私が踊ったらジュアとのことはどうなるんだろう
小説に末澤さんとAが踊るシーンなんて無いから
少なからず内容が変わってしまうんじゃない...？
末「もし踊っていただけるなら、次の曲が始まる時に俺の手をお取りください」
そんな、もう今の曲が終わるまで数秒しかないのに
考える時間も与えないってことなのかな...
感心してる場合じゃないけど、さすがSue'sの跡取りだ...
まぁ、踊った後に席に戻ってさえくれれば
ジュアとの出会いのシーンに進むだろうし、さっさと踊ってしまった方がいいかも
末澤さんの手を取ると、腰に手が回ってきて一気に距離が縮まった
末「断られるかと思いました」
「すみません、こういう場が不慣れなので緊張してしまって」
末「確かに、Aさんは他のご令嬢とは何か違う気がします」
「えぇ、ですので末澤さんのお相手として不釣り合いかと...」
末「謙虚な方なんですね」
だからそうじゃなくて...
って、会話に気を取られてて分からなかったけど
末澤さんの席の近くにいる女性に睨まれてる気がする
......あ、あれ、ミルだ、前世の時と顔が同じ
そういえば、ミルの性格が小説で描かれてるものと違うみたいだけど
まさか既にこの世界の流れが何か変わってきてるの？
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軟骨(プロフ) - ちぇるしーさん» コメントのセンスが良すぎて思わずふふっと笑っちゃいました。このお話の肝は晶哉だったりしますね。いってらっしゃいませ！ (10月4日 0時) (
レス) id: 720d6cffa8 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇるしー(プロフ) - お話の途中で晶哉がおもろすぎてコメントしてしまいました。今、彼はティーポットを割った所です。最高に面白いです、では続きに行って参ります。 (10月3日 11時) (レス) @page30 id: 54f901c7b7 (このIDを非表示/違反報告)
軟骨(プロフ) - ちいさん» コメントして頂きありがとうございます！続きの更新も頑張りますね！ (2022年7月25日 2時) (レス) id: 720d6cffa8 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 更新嬉しいです！続きもめっちゃ気になります！！ (2022年7月18日 3時) (レス) @page38 id: dd60ea8e42 (このIDを非表示/違反報告)
軟骨(プロフ) - ぽこぴーさん» コメントして頂きありがとうございます！嬉しすぎて泣いてます(;_;)本当にありがとうございます！！ (2022年7月18日 2時) (レス) id: 720d6cffa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：軟骨 | 作成日時：2021年12月14日 6時
