検索窓
今日:1 hit、昨日:58 hit、合計:293,039 hit

ページ13

教室にいるさくらを見つけた私達は


寝ている彼女を起こさないようにソッと近づいた




机の上には私達の写真が大量に置いてある




澪奈がそのうちの1枚を手にすると


さくらはハッと目を覚ました






茅野「え、夢?!」






顔を見るや否や


このような発言をするさくらに私達は少し微笑んだ






景山「…よく撮れてるね」


『ほんとだね』




茅野「あっ!


あ、あっ、ごめんなさいあの、


そういうつもりじゃ…!」






そう言うと、さくらは慌てて写真を掻き集めた






景山「別に謝らなくていいよ


けど、何で私達なの?」




茅野「えっと…その


…エ ロいから…?」




景山「えっ…」




茅野「あっ、いや、そういう意味じゃなくて!




澪奈様は究極の曲線美というか、くびれが尋常じゃない色気を醸し出していてしかもそこに水泳界のスターっていう肩書が加わるとそれはもう神々しいくらい尊くて、A様は普段の憂いを帯びた目も何とも美しくてたまらないけど、絵を夢中で描いている時の横顔と言ったら普段とはまた違う美しさを覗かせると言うかなんというか、とにかく!エ ロがエモに変わる瞬間って言うか…




……あ、そっか、エモいんだ…




お2人はエモいんです、わかってもらえます…?」






マシンガンのように話をして自己完結していくさくらに


私は必死に笑いを堪える一方で


澪奈はあまりの熱量にあっけに取られていた






景山「全然わからない…」




茅野「あ、じゃあ、WWEのタイトル戦でヒール全開のキンシャサをジェフハーディに食らわせた時の中邑真輔くらいエモいって言えばわかります?」




景山「もっとわからない…」




茅野「……どうしよう


これ以上最上級にエモいことが思いつかない…」






真剣に戸惑っているさくらの姿に


私はとうとう笑いを抑えきれなかった






『アハハハッ!さくらちゃんって本当に面白いね!



あのさ


よかったら私達と友達になってくれないかな?』




茅野「え、私が…?お2人と…?



……いや無理無理無理…」




景山「ケータイ貸して?メアド交換しよう」






そう言って差し出された澪奈の手の上に


思いの外すんなりと差し出された携帯のロック画面は


またしても私達のものだった






茅野「終わった……私の人生終わった…」






私と澪奈は顔を見合わせて笑った









こんなにお腹の底から笑ったのは、いつぶりだっただろう

。→←。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (64 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
374人がお気に入り
設定タグ:3年A組 , 柊一颯 , 菅田将暉
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

佐藤。(プロフ) - マドレーヌさん» ありがとうございます!本当に不定期すぎる更新で申し訳ないです…。頑張ります! (2019年10月11日 18時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)
マドレーヌ(プロフ) - とてもおもしろいです(*^^*)一気読みしてしまいました!これからも頑張って下さい♪応援してます(p`・ω・´q) (2019年10月4日 19時) (レス) id: c84dba5333 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤。(プロフ) - 歌波さん» そうなふうに言っていただけて嬉しいです…!完璧なる自己満足作品ですが、これからもよろしくお願いします! (2019年5月3日 16時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)
歌波 - 神作をまたもや発見 (2019年5月3日 14時) (レス) id: b72e644e8b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:佐藤。 | 作成日時:2019年4月30日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。