好き、その一言 1 【紫】 (ページ15)

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深澤「ほら、」

「すごっ、」

得意って言うだけあってあっという間に取れてしまった。すごい、何今の、神技？私の7回が恥ずかしくなってきた。

やっと手元にやってきたぬいぐるみ。
やっぱりブサカワ、いや、意外と可愛い？
そう思いながらぬいぐるみをムギュムギュしていたら、「フハッ」と深澤くんが笑った。

「なに？」

深澤「いや、意外だなぁって」

「え？」

深澤「クレーンゲームとかしなそうだし(笑)しかも願掛けって(笑)」

ああ、そういうこと。

それはよく言われる。意外とそういう性格なんだねって。

しかもそれは全部悪い意味で。

見た目と性格があってないんだってさ。それで何度幻滅されたことか。

でもだからといって変える気は無いし。

女の子らしい性格とか無理だし、何よりも疲れるじゃん。

「なに、ガッカリした？」

どうせ深澤くんだってそう思ったんでしょ？
思ってた子と違うなーって。

なんだか少し残念かも。

だけど深澤くんは優しい顔で

深澤「へ？(笑)なんでよ(笑)そんなわけねーじゃん(笑)」

「…え？」

深澤「寧ろ俺はいいなって思ったよ？なに、ギャップってゆーの？」

俺弱いんだよねー、そういうの(笑)って話す彼は今までの人と反応が違くて困ってしまった。

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