あ、黄金じゃない方のマンネです ３

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SideJM

JM「花様年華？」

パンPDはメンバーひとりひとりの目を見て大きく頷いた。


テレビ電話は接続が悪くて音声だけになった。Aもベッドの上で僕と同じ顔をしてるのだろうか。

僕は半分理解して、半分はわかってなかった。ヒョン達が話すのを聞きながら、不思議と不安は感じていい兄ことに気づいた。

もちろん怖い。何かを決めるときはいつも怖い。

でも、怖さの中にある暗さみたいなものが今は感じられない気がする。わからないけど。

RM「では、準備期間は.........」
PD「６ヶ月.....それ以上を予定してる」

SG「６ヶ月..........」

長い。今までで一番長い。そんな長い間活動しなくて、大丈夫なのかって不安と、そこまでの期間が準備に充てられるって言う期待と負担感。

隣のテヒョンも同じことを思ったのか、机の下で拳を握っていた。

JN「A、聞こえてる？？」

『はい』

声はいつも通りというか、感情は読めない。


それからもAは聞いているのかわからないくらい静かで、ヒョン達のちょっと難しい話も理解してるのかしてないのか。



帰り道、ユンギヒョンがポツリ、

SG「これが分岐点になったり、すんのか」

と呟いたとき、きっと聞こえてたのはたまたま隣を歩いてた僕だけだと思うけど、でもみんな同じような思いだったと思う。

ユンギヒョンのボソボソした、細いワイヤーがねじ曲がったみたいに語尾の上がる声。

なんでここにAがいないんだ。

あいつはいつも大事な時にいない。


僕たち、八人でこれからすごく大きな賭けをするみたいなんだよ。八人で一緒なら、って考えるから、どんな怖いことだって向かっていける。


怖いけど、この先に何かがあるって、信じる。

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