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驚いて見上げると、若干眉を下げた少年がジミンと目線を合わせるように目の前に同じくしゃがみこんだ。
『これ、落としましたよ』
間近でその美貌に相応しくボーイソプラノを思わせる澄んだ声で話されると、いよいよ人間だということを脳が勝手に疑い始める。指先まで完璧に白くて細い。その手が、自分の落としたタオルを握っている。
JM「……」
『…あの、……』
JM「……っ、どうも」
いろんな思考が混ざって、ジミンは結果、乱暴に少年の手から自分のタオルを引ったくった。
ここに来るまでの努力。これから先に託した希望。そんなものを簡単に無にしてしまいかねない、圧倒的な美を前に、ジミンは苛立ちにも似た感情を覚えた。
JH「A！！何回目！？」
苛立ちにも虚しさを感じてしばらくぼんやりと練習を眺めていたが、メンバーの1人の鋭い声にハッとして意識を向けた。中央に肩で息をしながら立ち尽くすA。それをホソクが厳しい目で見つめている。
『ご、ごめんなさい……』
いまにも泣き出しそうな声で謝るAを見て、ホソクも言葉に詰まる。
JH「……っ何度も同じことで注意されてる。気をつけて」
『はい……みなさん、ごめんなさい』
彼なりに一生懸命にやっているのだろうが、確かに1人だけ動きが悪い。だが、何だかんだ強く言えないのは、長く一緒に生活していても慣れることがないその美しさ故。造形の美しさは人間の本能的に、勝手にその人に嫌われたくない、好感を持たれたいと思ってしまうものだ。そして彼はそれをより反射的に思わせてしまうほどの力を持っていた。Aにおいては、美しさは力そのものだった。
JM「……ダンス、ヘタじゃん………」
誰にも聞こえない声でジミンは呟いた。冷静になって練習風景を見てみれば、Aは技術的にはかなり下の方だった。
ダンスなら、自分の方が。その思いが、ジミンをはじめの衝撃から救い出した。
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watanuki - すばるさん» まだ始まったばかりだけど、採用していただきありがとうございます！もうワクワクが止まらない笑笑 (2019年7月23日 19時) (
レス) id: 398ac4b0d3 (このIDを非表示/違反報告)
すばる(プロフ) - watanukiさん» リクエストありがとうございます！女体化楽しそう....！ (2019年7月22日 13時) (レス) id: 7eb248740d (このIDを非表示/違反報告)
watanuki - リクエストいいですか？主人公が女体化する内容が見てみたいです(?)。あと、このお話ものすごく楽しませてもらってます！あ、その女体化した時の身長はジミンちゃんくらいがいいです。170近く？まあ超えるくらいがいいです。よろしくお願いします！ (2019年7月22日 7時) (レス) id: 398ac4b0d3 (このIDを非表示/違反報告)
すばる(プロフ) - (名前)さん» 早速ありがとうございます！演技のお話考えてみますね！！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 345011fa2c (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - やっぱり演技の話見てみたいです！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 993ddb6aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すばる | 作成日時：2019年5月21日 23時
