97 TAEHYUNG ページ47
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Aの唇、舌、声、手…もう全部に興奮して全身がかーっと熱くなる。
腰に手を持っていって、唇だけじゃなく身体もくっつくように引き寄せそのままするすると撫でる。
「ん！…ふ、」
TH「…ん」
付き合ってすぐにこんなのダメ！大事にしなきゃ！
頭ではそう思うのにどうしても止められず、腰を撫でる手をそのままにもう片方の手で頬から首筋をなぞった。
「ぁ、…ん…てひょ、」
TH「はぁ…Aっ」
興奮で呼吸が荒くなる。
身体中の血が沸騰しそうなぐらい熱くて、その証拠に恥ずかしいほど反応してしまっている下半身。
本当にやばい…そろそろやめなきゃって思って薄く目を開くと、嫌がる素振りは全くなくて、むしろ気持ちよさそうな顔で舌を絡ませ、腕にあった手を肩に置いてくっつこうとするA。
ダメだ。何でそんなかわいいの。俺をどうしたいの。
あっさり理性は崩れて、唇をくっつけたままその場にAを押し倒す。
夢中になって舌を絡ませ吸い付いて、首筋をなぞった手を鎖骨に下ろしAの柔らかい胸を包んでぐっと掴んだ。
「んぁっ、」
Aのさっきまでより少し大きい高い声が聞こえた瞬間。
「ただいまー！やー重い！」
玄関が開く音とすごい声量の独り言が聞こえて、びっくりした俺たちはバッと離れた。
TH「ジニヒョンだ…」
「ジニオッパ？」
TH「帰ってくるの忘れてた」
「そ、そっか！びっくりした…」
向かい合ったまま見つめ合ってしばし無言。
めちゃくちゃ中途半端な状態だけど続きなんてできるはずもなく。
TH「…トイレ行ってくる」
「え、あ、…うん…」
察して真っ赤になったAを部屋に残してとりあえずリセットしに行った。
ジニヒョンのばかやろー。
……いやでも帰ってきてくれてよかったのかも。
あのままだったら本当に襲っちゃってたし…
Aのこと大切にしたいんだから速攻抱くのは良くない。
だからって次会った時絶対我慢なんてできないだろうけど…
とにかく元々今日はゆっくり話してちゃんと家まで送るつもりだったんだから。
さっきのAを思い出してリセットして、心も身体も落ち着きを取り戻して戻る。
音が聞こえたのか、やーテヒョン！ただいまー！ってまたでっかい声が聞こえたけど一旦無視。
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作者名：すゆ
| 作成日時：2021年8月9日 20時
