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TH「この前の続き聞かせてくれる？」
「…うん」
TH「A、俺のこと…好き？」
「……」
ドキドキしすぎて喉が詰まる。
下を向いてぎゅっと目を閉じて、ゆっくり静かに息を吐き出して顔を上げると、さっきの優しい微笑みはなく伺うような目で見つめるテヒョンと目が合った。
…本当にかっこよくなったな。
中学の時もそう思ってたけど、雰囲気も見た目も男らしくなっていて全然違う人に見える時がある。
だけど笑った顔とか、距離感がすっごく近いとことか、優しいところとか変わってないところもたくさんあって。
目線や態度や低い声、全部で好きって伝えてくれるテヒョンが好き。
昔より大人っぽくなったけど、でもかわいいところもある、今のテヒョンが好き。
「好き。テヒョンが好き。」
今まで躊躇してたのが嘘みたいに自然に口からこぼれた。
テーブルに置かれたテヒョンの手に自分の両手を重ねて、綺麗な目を見て伝える。
「私…ずっとテヒョンを忘れられてなかったみたい。」
テヒョンは一瞬目を見開いたけどすぐに目線を下げて嬉しそうに唇を噛んではにかむ。
TH「うん。俺も。俺もAが好き。大好きだよ。」
「ふふ、うん。」
TH「もっかい俺の彼女になってくれる？」
「うん。テヒョンの彼女になりたい。」
TH「うん。今日からまたAは俺の彼女ね。」
「うん…ふふふ、懐かしい」
TH「あは、同じ会話したね」
テヒョンは重ねた手を動かして私の両手をぎゅっと握ると、ゴソゴソと動いて私の方へ体を向けて隣に座った。
「ちか、恥ずかしい…」
TH「あーかわいい…こっち見てよ、」
「やだ」
TH「ねぇお願い」
恐る恐る見上げると、やっぱり近い距離に整った顔。
テヒョンに欲を含んだ熱い目で見られて心臓が速くなる。
TH「A、かわいい。好き。ちゅーしたい。」
「…っ、」
TH「…ね、もう彼女だしいいよね？ずっとしたかったんだ」
そう言って目を細めながら近付いてきて私も目を閉じると、あっという間に唇が合わさる。
しばらくの間触れて、やがてゆっくりと離れた。
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作者名：すゆ
| 作成日時：2021年8月9日 20時
