88 TAEHYUNG ページ38
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次の日、また連絡したら相変わらずAは反応なしだったけど、ジミンから返ってきた。
【Aと飲んでた。今起きた。】
は？なにそれ！泊まったってこと！？
すぐジミンに電話をかける。
ジミンは本当に今起きたんだろう寝起きの掠れた声で出た。
JM「おはよー」
TH「どういうこと！」
JM「ごめんごめん。てか連絡きすぎて怖いよ」
TH「お前もAも出ないからだろ！」
JM「だからごめんって。」
TH「Aは？」
JM「起きて風呂入ってる」
TH「やっぱり泊まったの？」
JM「泊まったっていうか朝まで飲んでて寝落ちたんだって」
TH「泊まったんじゃん！今から行く」
JM「…ん？……ん、Aに言っとくわ」
やっとAがどうしてるかわかって、安堵のため息が出た。
でもジミンと昨日からずっと一緒にいるなんて…
俺だってAと一緒にいたかったのに！
早くAに会いたくなって、こうしちゃいられないと光の速さで準備してすぐジミンの家に向かった。
過去最速でジミンの家に着いてインターホンを鳴らすと、おはよーって能天気な声が玄関のドアを開けながら聞こえてきて。
Aだとわかって無理矢理ドアを掴んで一気に開けると驚いた様子のAを強く抱き締めた。
そのままの体制で説教して、更にぎゅぅーっと腕に力を込めると、Aが俺の服をきゅっと掴んだ。
その行動に胸がきゅーんとして嬉しくなって自然とニヤける。
さっきまでお説教してたのに、なんなら返事も電話も返してくれないAをほんのちょびっとだけ憎らしく思ってたのに、バカみたいに単純だなー俺。
どうせなら背中に手回してくれればよかったのにとか考えながら、見えないことをいいことにニヤけまくってると、中入ろ？って言われて
必死だったから、体を離した今初めてAの全身がちゃんと見えたんだけど…
ん？ちょっと待って、それジミンの服？
昨日とは違う服、明らかにメンズの服を着てて小さいAはぶっかぶかでめちゃくちゃかわいい。
でもそれってジミンの服だよね？
そういえばAの匂いはしたけど、それ以上にジミンの匂いがする…
前を歩くAからそれはもうぷんぷんと。
逆に俺何で気付かなかったのってぐらい。
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作者名：すゆ
| 作成日時：2021年8月9日 20時
