74 ページ24
．
「テヒョン、」
TH「…うん、」
「気持ち伝えてくれてありがとう。」
TH「…や、やだ、まだ振らないでってば…」
「うん、振らない。あの…私の話も聞いてくれる…？」
TH「うん」
テヒョンが安心したように頷いた。
それから高校の時、テヒョンの次にお付き合いをした先輩の話をした。
その人と別れてからのズルズルした関係が辛くてトラウマになったことと、それが理由でお別れした人とは一切関わらなかったこと。
テヒョンは難しい顔をしながらも、時折相槌を打って聞いてくれた。
「今となっては本当大したことない理由なんだけど…」
TH「なんで？大したことないなんて思わないよ。Aの辛い経験なのに話してくれてありがとう」
眉間に皺を寄せ、本当に辛そうな顔をしながら頭を撫でてくれるテヒョン。
本当に優しい人。
昔はテヒョンのこういうところ大好きだったなぁ。
今でも全然変わってなくて胸がぽかぽかする。
このままテヒョンへの気持ちも話していいかな？
聞いてくれるかな？テヒョンならわかってくれるかな？
そんな期待と不安を入り混じらせながらポツポツと話す
「テヒョン、私ね、同じ理由で振られるって言ったの覚えてる？」
TH「あぁ、ユンギヒョンが言ってたね」
「それね、私は好きなのに何でだろうって毎回思ってたの」
TH「…ん、」
「ずっと何でなのか理由がわからなかったの」
TH「うん」
「それで、この前…」
TH「…？」
「その、ミヤとジウに…言われたの」
TH「なにを？」
目を一度ぎゅっと閉じて、ゆっくり開いて、深呼吸して、震える声で伝えた。
「て、テヒョンが…私の中にまだいるからじゃないかって…」
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1183人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すゆ
| 作成日時：2021年8月9日 20時
